疑義照会で医師から薬剤師へ伝えたいこと
100名の医師に、薬剤師と働くうえでの喜怒哀楽やエピソードを伺うシリーズ。第7弾は「疑義照会をする薬剤師に向けたメッセージ・アドバイス」をまとめました。思わずうれしくなるものから、ちょっぴり辛口なコメントまですべて公開します。
お互いに、よりよい関係づくりのために
医師から、提案・リクエスト編
双方忙しいからLINEみたいにさっさと意思疎通できるツールがあればいい思う。(外科 市中病院・クリニック勤務)
禁忌肢に関すること、処方量の間違いに関することは早急に、待てることは後でまとめて、と互いがハッキリと区別できる共通のシグナルを作ってほしい。例えば、2コール切りを2回くり返したときは急ぐときなどの決め事を。(内科 市中病院・クリニック勤務)
事後でも書面で連絡して、当院での記録として残したい。(小児科 開業医)
使用禁忌については必ず教えて下さい。(泌尿器科 市中病院・クリニック勤務)
患者さんの本音など含め、飲みにくさ、飲みやすくなる工夫など、処方にアドバイスがあれば教えてほしい。(内科 開業医)
併用注意の場合等、代替薬物を提案してほしい。(耳鼻咽喉科 市中病院・クリニック勤務)
すぐに回答できないときは、後日なるべく早く文書で回答が欲しい。(内科 市中病院・クリニック勤務)
医師から、疑義照会のお願い編
多忙でないときにしてほしい。(精神科 市中病院・クリニック勤務)
きっちり調べてから連絡してほしい。(麻酔科 市中病院・クリニック勤務)
要点が分かるようにしてほしい。(内科 開業医)
「なぜ、その処方を選択したか」考えてからかけていただけるとありがたいです。(内科 市中病院・クリニック勤務)
明らかな間違いや併用禁忌は、積極的に疑義照会してほしい。(内科 開業医)
医師の本音?辛口編
ちゃんと考えてから問合せしてほしい。脊髄反射でマニュアル通りなのか、くだらない質問が多すぎる。(皮膚科 開業医)
しつこくしないでほしい。(小児科 市中病院・クリニック勤務)
医師の仕事の邪魔にならんように。(内科 開業医)
最後に、医師から薬剤師へ感謝編
アドバイスなんて、ありません。むしろ、いつも処方を確認していただきありがたい。(内科 開業医)
これからも、どんどん教えてください。(内科 開業医)
今後も気兼ねせず、いろいろご意見をいただきたいです。(整形外科 市中病院・クリニック勤務)
いつも、ありがとう!(内科 開業医)
厳しい意見もありましたが、お互いにスムーズに仕事ができるような提案やアドバイスが多く寄せられました。
薬剤師と医師とのやり取りが、いまよりスムーズになるためのヒントがあれば幸いです。次回もお楽しみに!