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これからの薬局・薬剤師が目指すべき方向性

更新日: 2016年6月27日

第4回 次世代薬剤師になれる「薬歴」の書き方

 高齢化によって急増する医療ニーズを、増加しない医療人で支えなくてはならない深刻なマンパワー不足。社会保障制度の構造から考えても少子化の問題は極めて大きな影響があり、「体調に不安があれば、すぐに保険証を持って医師に」というのは、もはや最善の策ではなくなってきています。変化する医療の現場において「薬剤師も変わっていく」ためにはどうしたらよいのか?その答えは意外にも毎日の業務の中に隠されているのかもしれません。

(参考)厚生労働省【患者のための薬局ビジョン】 

わかっちゃいるけど… 対物業務に追われ変われない薬剤師

 機械化やICT化が急速に進んだ現在の医療の現場において、“薬剤師が医師の処方せんを応需し、必要な疑義照会を終えた後に、正確・迅速に調剤し、服薬指導とともに薬をお渡しする”という仕事の専門性は、相対的に低下していると言わざるを得ません。“臨床現場で役に立つ医療人を育成する”という薬学教育6年制の理念からも、離れつつあるのかも知れません。
 極めつけは「患者のための薬局ビジョン」から続く、2016年度調剤報酬改定です。「立地から機能」「対物から対人」「バラバラから1つ」というキーワードに沿った報酬制度が示され、立地に依存した対物業務を薬剤師が上手にやることのみでは、中長期的な薬局運営は成り立たなくなるのではないかという方向性が示されました。

 「薬剤師が薬を揃えて説明するだけではだめ!」「超高齢社会の在宅で、薬物治療を支える重要な役割になっていることはわかっている」「そもそも薬剤師になったのは、薬を渡したかったわけではなく、健康を渡したかったんだ!」といったことを頭ではわかっている薬剤師は、決して少なくないはずです。でも、毎日の業務の中で実行するのはなかなか難しいという方がほとんどではないでしょうか。

 私がお話しする講演会やセミナーに出ていただいた方からも、そのようなお話をしばしばお聞きします。「そうだ、対物から対人だ!お薬は飲んだ後が勝負だ!とその時は盛り上がって帰るのですが、翌朝、薬局を開店すると、今まで通りお薬を正しく準備してお渡しするという対物業務に専念せざるを得ない…」というお悩み(?)を打ち明けられる方は結構いらっしゃいます。こんな「わかっているけど、毎日の業務をこなしていると、どうしようもない…」という方に私がお勧めしている方法があります。

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狭間 研至
はざま けんじ

ファルメディコ株式会社 代表取締役社長、医師、医学博士。 医療法人嘉健会 思温病院 院長として、在宅医療の現場等で医師として診療も行うとともに、一般社団法人薬剤師あゆみの会、一般社団法人日本在宅薬学会の理事長、熊本大学薬学部・熊本大学大学院薬学教育部 臨床教授としても活動している。
また、薬剤師生涯教育として近畿大学薬学部、兵庫医療大学薬学部、愛知学院大学薬学部の非常勤講師として薬学教育にも携わっている。
主な著書は『薬局マネジメント3.0』『薬局が変われば地域医療が変わる』『薬剤師のためのバイタルサイン』など多数。
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