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これからの薬局・薬剤師が目指すべき方向性

更新日: 2016年6月1日

第3回 改定内容を理解するための3つの変化

 近年、検討が繰り返されている「薬剤師の在り方」。その背景には、薬学教育が6年制に変わったこと、我が国の人口・疾病構造が変わったこと、医療ニーズが急増する一方で医療従事者は急増しないということなど、様々な要素が複雑に絡み合っています。
 もし、2016年度の調剤報酬改定が晴天のへきれきのように感じられたとしたら、それは現在の「調剤薬局」の日常業務の中では、その「変化」が感じづらいからかもしれません。しかし、以下3つの変化を俯瞰してみるとで、おぼろげながらも「2016年度調剤報酬改定」の意味、求められている薬剤師像が見えてくるはずです。

(参考)厚生労働省【患者のための薬局ビジョン】 

薬剤師の在り方が変わることを確信させる3つの変化

(1)チーム医療推進にかかる医政局長通知(2010年4月)
 チーム医療を推進する上で、薬剤師がその専門性を活かしさらに活躍することを目的とした具体的な連携の在り方が例示されました。中でも一番目に記された内容が衝撃的でした。そこには、「医師と薬剤師によって事前に作成・合意されたプロトコルに基づく」「医師等との協働実施」という2つの要件を満たせば、薬剤師が処方の内容を変更しても差し支えないと記されていました。
 これは、薬剤師が基本的には「医師の処方通りに調剤する」という受動的な立場から、「医師と連携して能動的に患者の状態を判断し、その後の薬物治療の適正化により積極的に参画すべきだ」ということを明示したものです。今までの薬剤師の在り方を大きく変えようとしたものだと感じました。

(2)「調剤指針第13改訂」における調剤の概念(2011年11月)
 これは日本薬剤師会がまとめたものですが、この改訂で初めて「調剤とは?」という問いに対する見解が明らかになりました。ここでは、調剤とは薬剤師が薬学的専門性に基づいて薬物治療の個別最適化を行うことであり、投与した後も患者の状態や病状の経過を確認し、適切な薬物治療に必要な情報を患者やその家族、医療従事者に伝えるところまでも含んだものである>と…

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狭間 研至 はざま けんじ

ファルメディコ株式会社 代表取締役社長、医師、医学博士。 医療法人嘉健会 思温病院 院長として、在宅医療の現場等で医師として診療も行うとともに、一般社団法人薬剤師あゆみの会、一般社団法人日本在宅薬学会の理事長、熊本大学薬学部・熊本大学大学院薬学教育部 臨床教授としても活動している。
また、薬剤師生涯教育として近畿大学薬学部、兵庫医療大学薬学部、愛知学院大学薬学部の非常勤講師として薬学教育にも携わっている。
主な著書は『薬局マネジメント3.0』『薬局が変われば地域医療が変わる』『薬剤師のためのバイタルサイン』など多数。
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