「いつまで飲むの?」に答える、関節リウマチ(RA)ステロイドの減量ルール
- 関節リウマチにおける「副腎皮質ステロイド」の立ち位置について考えよう
- 「副腎皮質ステロイド」の薬理・薬物動態と副作用について考えよう
- 「副腎皮質ステロイド」の副作用と対応方法について考えよう
「副腎皮質ステロイド」と聞くと「さまざまな病気に使うけど何かよくわからない。」なんて思っていませんか?
副腎皮質ステロイドは関節リウマチ(RA)の治療において、速やかに炎症を抑える「橋渡し薬」として長年用いられてきました。一方で、長期使用による副作用も多く、薬剤師が介入すべき重要領域のひとつです。
副腎皮質ステロイドの薬理や薬物動態を理解し、糖尿病・骨粗鬆症などの予防策を講じることは、患者の生活の質と治療継続性を左右します。
そんな副腎皮質ステロイドについて少し考えてみましょう。
関節リウマチ(RA)治療における「副腎皮質ステロイド」とは?
関節リウマチ(RA)における「副腎皮質ステロイド」は、「早期に使用し、短期間で漸減中止すること」が鍵です。
副腎皮質ステロイドは、副腎皮質ホルモン(グルココルチコイド)を基にした抗炎症薬で、プレドニゾロン、ベタメタゾン、ヒドロコルチゾンなどが代表です。
関節リウマチ(RA)では滑膜炎や関節破壊の進行抑制を目的に使用されます1)。急性炎症抑制に優れますが、病態修飾効果(DMARD的作用)は限定的であり、原則としてメトトレキサート(MTX)などのDMARD併用下で、短期間かつ最小量を基本とします1)。
また、副腎皮質ステロイドはHPA軸(視床下部–下垂体–副腎系)を抑制し、急な中止で副腎不全を招く危険があるため、段階的な漸減が必須です2)3)。