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想いを繋ぐ!離島薬局経営物語

更新日: 2022年5月24日 キクオ

経営視点で考える離島薬局の地域起こしと過疎地域の生き残り戦略!

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こんにちは!薬剤師キクオです。私は島根県にある隠岐の島で薬局経営をしているアラサーです。昔ながらの地域の健康薬局として経営していた薬局を引き継いで現在に至ります。そして「地方創生」をキーワードに薬局経営以外の取り組みもしています。
今回は薬局だけでなく「離島にはいろんなビジネスチャンスがあるんだよ~!」ということを伝えたいと思います。また、地域が一丸となって盛り上げていく仕組みが必要だと感じたのでその想いを語ります!
これから薬局経営をする方の参考になればうれしいです。それでは、いきましょう!

まずは薬局の基盤を安定させてから薬局以外の収益を考えよう

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薬局経営をしている方はおそらく「他のことは手一杯でできないよ!」という方が多いかもしれません。私は本業があっての複業、副業と考えています。なので容易に薬局×カフェや薬局×○○をイチからスタートさせることはしませんでした。薬局にかかる費用は必要最低限にしたいというケチな面もあります(笑)。
まずは地盤を固めることが一番だと私は思います。
薬局以外の収益は大切ですけど、あくまでも保険調剤薬局は処方せん枚数に依存をするビジネスモデルです。まずはそこを固めようと考えました。
これから薬局をやりたいと思う若手薬剤師さんは多少ケチな面もあってもいいかもしれません。

離島では正直なところ難しい!処方せん枚数獲得への道

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薬局継承前は処方せんが月に800枚ほど来ていたそうですが、正直なところ現状はそれほど多くの処方せん枚数を獲得していません、辛い…。
正直、死活問題です。
そこで私は「やはり処方せんを待っているだけではダメだ。外に出よう!」と考えました。
当たり前なのですが、1人薬剤師をしているとそれが不可能です。
前回の記事に書きましたが、薬剤師の従業員が離島に来てくれたことで、やっと私は外に出て銀行や営業に勤しむ環境ができたのです(社長っぽいですね)。
しかし隠岐の島は高齢者率が高く、人口も右肩下がりのエリア。処方せん枚数の獲得には、上限があることを経営者は知っておくべきでしょう。
それでも医療を求める人がそこにいる。私にも家族がいますし、従業員がいます。経営とのバランスが非常に難しいと日々感じているのです。

離島の問題点を理解して、地域の事業を盛り上げる活動にトライ!

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隠岐の島は観光にも力を入れているって知ってました?
薬局がそれらを担うことも可能なんです。【伝えること】【表現すること】【サポートすること】も薬局の役割。若手の働き手も不足していると聞いています。地域にはいろんな問題があるのです。
実は住んでいる家の隣に隠岐の島の商工会があります。
経営者ならわかると思いますが、経営のことを商工会へ相談をしてみるのも1つ。
私は実際に補助金のことを聞いたりしています。また離島を支援するサービスも実際にあるのです。(来るまで知らなかった~)。これって離島ならではの話ですよね。
離島ゆえの問題点があるので、行政からの手厚い支援やサポートが助かります。

離島薬局の今後の展望は?

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離島の課題は若者の移住なのかなと思っています。人が住むことで町は発展しますよね。
薬剤師だから薬局をやろう!薬剤師だから薬のことだけを勉強しよう!
それもありかもしれませんが、離島でのスローライフで「変化球がある薬局作りをしてもいいんじゃない?」って思うようになりました。人生は一度しかありません。
私はインターネットを通じていろんな方と知り合いになりたい。「離島で薬局経営をしているよ!」っていうだけで「えー!!」って思われてもいいです。今後は島根県とも一緒になにかポジティブな取り組みをしていきたいですし、地域活性に力を入れていける薬局として頑張っていきますね!
今後こちらのコラムでも話していきますが、【薬局で観光客向けに軽食を提供】【地域の企業に人材を紹介する取り組み】などなどインターネットを使ったサービスも展開していけたらいいなと感じています。もちろん薬局の地盤を固めてね!(笑)。

まとめ

離島の薬局経営は課題も多く非常に難易度が高いです。一方でやりがい、人の温かさ、地域の協力体制は整っていると感じます。
薬局の中でただ処方せんを待っているのか、それとも外に出て営業活動をするのかが分かれ目だと感じています。また観光客目線のサービスに取り組んだり、今後の離島ライフを個人的に楽しみにしているので、応援してくれるとうれしいです!インターネットを通じて、みなさんの声をお待ちしています!今回はこれまで!それでは、また!

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キクオ
現役薬剤師ブロガー

薬学部をストレートで卒業後、新卒で入社した職場で社会の洗礼を受ける。周りから「人が変わった」と言われるも、心配いらないと、謎の強がりを見せる。その後、頭皮を気にする。
働き方と未来を考えて転職を決意。病院や薬局、派遣薬剤師を経験。今後は「個人の薬剤師がどう社会に貢献出来るか」に興味あり。
「どーせ仕事をするなら楽しく」をモットーに現職の調剤薬局で楽しく働いています。「薬剤師は日本中に浪漫を届けたい」をテーマに薬剤師・薬学生向けのメディアを運営しています!

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