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想いを繋ぐ!離島薬局経営物語

更新日: 2022年6月3日 キクオ

離島の在宅事情に関して!未開拓だからこそ薬局にもチャンスあり!?

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こんにちは!薬剤師キクオです。私は島根県にある隠岐の島で薬局経営をしているアラサー薬剤師です。昔ながらの地域の健康薬局として経営されていた薬局を引き継いで現在に至ります。「地方創生」をキーワードに薬局経営以外の取り組みもしています。
今回は離島の在宅医療に関して述べていけたらと思います。
早速ですが、いってみましょう!

隠岐の島の在宅医療の現状は?

想いを繋ぐ!離島薬局経営物語の画像1

令和2年度 隠岐地域保健医療対策会議 在宅医療部会 の資料より引用

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隠岐の島では高齢者がどこに住んでも安心して医療、介護サービスを受けることができる取り組みを実施し、課題として捉えています。
現状として「訪問看護の利用が増えていること」が挙げられます。看護師の負担が増えているのに対して看護師は不足をしている状況です。

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民間診療所には3人の医師がいて在宅医療を実施しながら外来の診療も行っています。

離島では在宅が未開拓なのか?

隠岐の島では在宅医療を実施したくてもマンパワー不足により、在宅医療の提供ができていないケースもあると考えています。
特に薬局が個人在宅に出向いて、薬を届けるサービスは薬剤師不足によりできていません。どのくらいの件数を実施すれば損益分岐をクリアできるのかも考えなければいけませんし、個人在宅の実施は薬局の課題でもあると考えています。

看護師さんとケアマネジャーの助けになろう

私はまず在宅のキーマン、キープレイヤーを考えました。実際に働いている方の声も聞くために地元の看護師さんとケアマネジャーさんと親しくなることから始めます。
もちろん医師と在宅医療の連携は大切ですが、看護師さんとケアマネジャーさんの悩みを聞くことから始めました。
隠岐の島では看護師さんとケアマネジャーの高齢化も問題になっていて、実際に20代、30代の方は本当に少なく、40代からの方が多い印象でした。
ときには一緒に夕食をして自分のことや、なぜ隠岐の島で薬局をしているのかも伝えました。その中で今のお困りごとを少しでも解決するために堅苦しい話ではなく、できるだけフラットな状態で話ができる雰囲気作りができるような取り組みを実施していきました。
私なりにまとめた隠岐の島の看護師さんとケアマネジャーの問題点、悩みごとは以下でした。

  • 看護師不足にて1人当たりの業務量が多い、教育面も不安
  • ケアマネジャーも人数が少ないので横のつながりが少ない

この問題点に対して、薬局・薬剤師はどのように解決していけばいいのでしょうか。

実際に薬局が老人ホームの処方せんを獲得した方法

隠岐の島の医療を守ることを大義名分として、実際に薬局が行動をする姿を見せることにしました。例えば、私からケアホームに直接訪問し、あいさつをしたり、FAXで「薬局でできる在宅医療、薬のこと」を送ったりと、できることを明確化して情報提供をすることを心がけました。

あいさつはその施設のトップでも、現場で働く人でも誰でもOKです。とにかく顔を覚えてもらうことを意識して、なにかあれば頼って貰える状況を作ろうと努力しました。一番トライが成功したな!と思ったのは、老人ホームの看護師が実施する薬の管理の一部を薬局が担えるようになったことでした。
看護師さんがどのように困っているのか、顔を出さないと解決するのは難しいなと感じていました。そこで、その老人ホームの処方せんを薬局に流れる仕組みを作ったのです。私は思います。短期間でもイイ、少しでもその施設に寄ったら顔を出すように心がけましょう。相手が忙しそうであれば、無理にあいさつをする必要はありません。
また、地域の働く事務さんに「ぜひ、こんなサービスをやっていますので、お隣の施設にも声をかけてくれませんか?」とお願いをして広げていくのも1つでしょう。

これから地域に溶け込むために実施するべきこと

実際に私は隠岐の島の医療機関を回り、あいさつをしてわかりました。
薬局は間違いなく待っていてはダメ。薬局のやっていること、やれることは、意外にアピールできていません。薬剤師も地域と交流をして主導権を握れる可能性があります。隠岐の島では県外から来た若者を拒否することはなかったです。
地域に溶け込むためには地域のお祭りなどの行事には積極的に参加するだけでなく、企画から準備を懸命になって取り組むこと、地域の負担を少しでも減らそうとヒアリングを自分の足を使って行うことだと感じます。立場が上の人だから、実施するのではなく、現場で働く人の意見を参考にして薬局が在宅で取り組める配薬、セット、飲み合わせの確認などを実施できるよう声掛けをすることが大切だと思います。

まとめ

隠岐の島では在宅未開拓があり、介護や福祉で働く人も高齢化しています。
薬局や薬剤師がその一端を任せてもらえます。自分から動くと、地域の医療を存続させていると感じることができるはずです。そのためには地域の困りごとをヒアリングすることが大切になっていきます。経営者が自ら営業に行くのは、当たり前かもしれませんが、薬局全体でもあいさつを徹底したりすると在宅も獲得ができると思います。この記事が読者の方のモチベーションアップになれば幸いです。それでは、また!

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キクオ
現役薬剤師ブロガー

薬学部をストレートで卒業後、新卒で入社した職場で社会の洗礼を受ける。周りから「人が変わった」と言われるも、心配いらないと、謎の強がりを見せる。その後、頭皮を気にする。
働き方と未来を考えて転職を決意。病院や薬局、派遣薬剤師を経験。今後は「個人の薬剤師がどう社会に貢献出来るか」に興味あり。
「どーせ仕事をするなら楽しく」をモットーに現職の調剤薬局で楽しく働いています。「薬剤師は日本中に浪漫を届けたい」をテーマに薬剤師・薬学生向けのメディアを運営しています!

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