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想いを繋ぐ!離島薬局経営物語

更新日: 2022年9月8日 キクオ

経営者が最も苦戦する離島での薬剤師確保のコツを紹介!

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こんにちは!キクオです。私は島根県にある隠岐の島で薬局経営をしているアラサー薬剤師です。昔ながらの地域の健康薬局として経営されていた薬局を引き継いで現在に至ります。「地方創生」をキーワードに薬局経営以外の取り組みもしています。今回は離島における薬剤師の人材獲得方法についてお話していきます。
それでは、いってみましょう!

離島薬局の課題は地元出身の薬剤師不足

先日、隠岐の島、佐渡ヶ島、久米島という離島薬局だけのオンライン会を実施しました。このオンライン会の目的は薬剤師の人材獲得、そして実際に離島の薬局の取り組みをまだ知らない層の方に知っていただくことです。

この会で共通認識として出たのは「地元出身の薬剤師不足」でした。

隠岐の島の薬局もそうですが、離島では地元出身Uターンの薬剤師の母数自体が少ないのです。特に島根県は薬学部がないので常に薬剤師が不足しています。

ほかの薬学部がないエリアも同様で、地元出身の薬剤師を多く輩出することが今後の離島と地方薬局の課題だと感じます。

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自社ネットワークによる離島の薬剤師獲得方法

私の薬局では積極的に人材紹介会社とコンタクトを取り、薬剤師の募集をかけています。

しかしそれだけでなく、自社のネットワークを使っての薬剤師の求人募集にも力を入れています。具体的に説明すると、隠岐の島の魅力を伝えるSNSアカウント設計をして、地域と一緒になって盛り上げ、定期的に隠岐の島に関する働き方をSNSで発信しています。

薬剤師はその中で離島ならではの働き方を薬局の現場から伝えます。今後はSNSだけでなくブログも利用し発信・SNSの活動に取り組みたいと考えています。これらは将来薬剤師の求人募集にもきっと役立つはずです。

人材紹介会社との付き合い方

人材紹介会社のことをぼったくりだ!と思う現場のオーナーや薬剤師さんもいるかもしれません。しかし私はそこまでは感じません。なぜなら本来薬剤師を雇うとき、オーナー自身が責任を持って探すことが大切だと思うからです。そのサポートをしてくれるのが人材紹介会社だと思います。

特に僻地では人は集まりにくいので、人材紹介会社としっかりと良い関係性を構築することが必要です。

そして紹介会社に対しては上から目線は絶対にNGです。

むしろ、自分の薬局で働くメリットなどを、紹介会社の担当と親密に話せる関係性になっておきましょう。私は、他の薬局とは異なるアピールとして、隠岐の島の薬局で唯一副業OKとし、地域の企業とタイアップが積極的にできると伝えています。

「一緒に働きたい」と思える薬剤師を探すための施策

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働く場所って大切ですよね。やはり身近で自分自身が住み慣れているエリアが良いですし、僻地よりも都市のほうが募集も多いことでしょう。

ただし、私はいろんな方と一緒に仕事をしてきて、結局「誰と働くのか」を大切にしています。一緒に働く薬剤師が尊敬できる方だとその人の力が何倍にもなって発揮されることを知っています。

例えば患者さんにマッチした血圧計を選んだり、オーナーが従業員と同じ目標を持って動いたりできる環境を作ることが大切と思います。あの人が頑張っているから、私も頑張れる。そんなことありませんか?

誰と働くのかを大切に考え、表現ができる環境はとても良いことなのです。

熱い想いがあってそれに応じた人が来るのを待っているのではなく、こちらから伝えること。アンテナを張った薬剤師は必ず全国にいます。そのためにも島でなぜ働くのかを考え、伝えていけたら幸いです。

まとめ

ここまで読んでいただきまして、誠にありがとうございます。離島の薬局で薬剤師を獲得することができれば多店舗展開も夢ではありません。そのためには条件面だけでなく誰と一緒になって働くのか、想いは何があるのか?など具体的にビジョンを伝える必要があるでしょう。これからの薬剤師は誰と一緒にどんな経験をするかだと思います。少しでも薬局経営の気づきになれたら幸いです。それでは、また!

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キクオ
現役薬剤師ブロガー

薬学部をストレートで卒業後、新卒で入社した職場で社会の洗礼を受ける。周りから「人が変わった」と言われるも、心配いらないと、謎の強がりを見せる。その後、頭皮を気にする。
働き方と未来を考えて転職を決意。病院や薬局、派遣薬剤師を経験。今後は「個人の薬剤師がどう社会に貢献出来るか」に興味あり。
「どーせ仕事をするなら楽しく」をモットーに現職の調剤薬局で楽しく働いています。「薬剤師は日本中に浪漫を届けたい」をテーマに薬剤師・薬学生向けのメディアを運営しています!

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