EBMに取り組むNPO法人「AHEADMAP」代表・桑原先生に聞く実践的EBMとは
「ファーマシストの流儀」第1回は、病院薬剤師として、EBM(Evidence-based-Medicine)=『根拠=エビデンスに基づく医療』への理解を深め、訴求をおこなうNPO「AHEADMAP」代表として活躍している桑原秀徳先生です。桑原先生はなぜ実践的EBM普及に努めているのでしょうか。病院薬剤師としての仕事、「AHEADMAP」の活動内容、薬剤師としてのスタンスなどをうかがいました。
桑原秀徳先生
経歴:広島大学大学院医学系研究科博士課程修了。日本病院薬剤師会認定 精神科専門薬剤師。日本精神薬学会認定薬剤師。精神科病院に勤務しながら訪問薬剤師として精神科地域ケアに携わる。エビデンスで人と人とを繋ぐ『薬剤師のジャーナルクラブJJCLIP 』主催の一人。AHEADMAP 共同代表 。薬剤師のための医学論文活用ガイド【電子版】など出版。
在宅の患者さんを薬剤師の立場からサポート
はじめに桑原先生の経歴や専門分野、現在のお仕事などについて教えてください。
桑原先生(以下、敬称略):薬剤師となって病院で働き、今は瀬野川病院という精神科病院で薬剤課責任者として、精神科専門薬剤師として働いています。なので専門分野としては精神科領域になります。職場では調剤も病棟も在宅も何でもやっています。
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