医学的根拠を活かして患者さんの意思決定の支援ができる薬剤師を目指す
「ファーマシストの流儀」第4回は、摂南大学薬学部で助教を務めている上田昌宏先生です。上田先生は実践的EBM教育に力を入れており、さまざまな勉強会を主催したり、学生たちにも実践的EBM教育を授業内で行ったりと、普及に尽力されています。なぜ実践的EBMが必要なのか、勉強会や講義の方法、薬剤師としてのスタンスなどをうかがいました。
上田昌宏(うえだ まさひろ)先生
兵庫医療大学大学院 薬学研究科 博士課程修了。現在、摂南大学薬学部に所属。現場の薬剤師に対する実践的EBM普及を目標に勉強会や研修会も数多くこなす。薬学生たちにもEBM教育を行い、学術論文なども執筆している。
過去の薬剤師向けの研修会:
薬学生を対象とした実践的EBM教育の取り組みに関する学術論文:
病院に勤めながら大学院、そして薬学教育学研究室へ
上田先生の経歴や専門分野などを教えてください。
上田先生(以下、敬称略):大学を卒業した後、病院の薬剤部に勤めていました。働きながら大学院に進学し、学位を取り薬剤師として6年勤務した後、2019年に摂南大学薬学部の薬学教育学研究室へ赴任しました。現在は週1回、病院の薬剤部で臨床に携わっています。
特に専門分野というのはないのですが、病院勤務の時はICU、CCU等の集中治療系を担当していたこともあり、その辺りは詳しくお話できると思います。
今も臨床をされているのですね。
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