医師が知りたいお薬手帳の中身!薬剤師に確認してほしいこととは?

高齢化が進むにつれて、服薬コンプライアンス不良な患者が急激に増加しています。理由としては本人の病識の無さや認知機能の問題、家族の理解などが挙げられます。
私は内科医として、そういった背景を考慮しつつ、薬剤師と相談し、いかにして内服していただくか、処方を調整することがあります。また一包化や服薬カレンダーを用いて内服忘れや過剰内服を防ぐ指導もしています。
本シリーズでは、クリニックの副院長として働く内科医の私が、日々、診療の現場で考える「服薬コンプライアンスの課題」と、薬剤師に期待することをお伝えします。
前回は「薬の味と服薬コンプライアンス」についてでしたが、今回は、画期的発明ともいえるお薬手帳の活用方法を考えてみたいと思います。私自身も患者さんの診察で、お薬手帳の力を何度も借りました。その経験をお話します。
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