「薬剤師外来」念願の点数化!2024年新設「がん薬物療法体制充実加算」のいま
こんにちは、りゅうです!今回のテーマは「がん薬物療法体制充実加算」です。
がん治療における薬物療法は非常に重要であり、2024年度診療報酬改定で新設されたこの点数は、医師の診察前のいわゆる「薬剤師外来」が点数化されたものです。
この点数が新設される前から、外来化学療法を行う病院の約6割が既に取り組んでいます。患者さんの治療効果を高めたり、不安を解消するために先進的に取り組んでこられた病院を、診療報酬が後押しする形となりました。
では、この点数はどのような施設で取れるのでしょうか?どのような条件をクリアすれば良いのか、詳しく見ていきましょう。
「令和6年度診療報酬改定資料」より引用
薬剤師からの質問「がん薬物療法体制充実加算をとっている病院はどのくらいありますか?」
2024年に新設された「がん薬物療法体制充実加算」について教えてください。どのぐらいの病院が加算の届け出を出しているのでしょうか?
「診察前の情報収集と医師への情報提供」は約6割が実施しているが…
2024年10月の届出状況によると、外来腫瘍化学療法診療料1の届出施設は全国で1,556施設あり、そのうちがん薬物療法体制充実加算の届出を行っている施設は539施設です。これは届出施設全体の約35%に相当します。
中医協総会 個別事項(その2)がん・疾病対策について(令和5年10月18日)より引用
中医協の改定前の資料によれば、「診察前の情報収集と医師への情報提供」については、約6割の施設で実施されていましたが、まだ届出を行えていない病院もあるようです。
この加算を受けるための施設基準が設定されており、これを満たすための準備を進めている病院も多いことが予想されます。
このような状況から、今後さらに多くの施設がこの加算の届出を行う可能性があり、がん治療の質の向上に寄与することが期待されます。
薬剤師からの質問「がん薬物療法体制充実加算を取るための算定要件と施設基準は?」
薬剤師外来を実施しています。がん薬物療法体制充実加算の届け出をしたいのですが、条件があると聞きました。詳しく教えてください。