ぺんぎん薬剤師とはじめる!薬剤師のための中医協講座

更新日: 2022年7月20日 ぺんぎん薬剤師

新薬創出等加算って何?

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参考記事
市場拡大・特例、用法用量拡大、23成分が再算定の対象に中医協総会で了承、最大25%の薬価引き下げ想定、4月から

「診療報酬改定2024まとめ」の画像

革新的な医薬品のイノベーションは評価する一方、国民皆保険の持続性確保の観点から、▽長期収載品の薬価の適正化、▽新薬創出等加算の適正化――などを行う。医薬品の安定供給の確保、薬価の透明性・予見性の確保なども図る。

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新薬創出等加算って言葉をたまに耳にするけど具体的にどんなものなの?

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新薬創出等加算は革新的な新薬を評価するために設けられている制度だよ。加算の対象となっている期間、その薬は薬価改定による薬価の引き下げが猶予されます。

今回は、新薬創出等加算(新薬創出・適応外薬解消等促進加算)について簡単に説明したいと思います。制度を見ていくことで、国がどのような薬や企業を評価しているかが分かりますし、薬価改定による医薬品薬価の変化、医薬品卸が提示する価格の理由、各メーカーの戦略が垣間見えるようになると思います。

新薬創出等加算 導入の背景

新薬創出・適応外薬解消等促進加算(新薬創出等加算)はその名前の通り、新薬の創出や適応外の解消を進める製薬企業の医薬品開発を促進するために作られた加算です。

新薬創出等加算が導入される前の薬価制度では、全ての医薬品が2年ごとに市場実勢価格に合わせた薬価引き下げを受けていました。製薬企業は新薬を開発してもそのコストを回収するのに時間がかかり、場合によっては開発コストを回収できないリスクを抱えていました。その結果、製薬企業は新薬開発に消極的になり、それがドラッグ・ラグを引き起こす一因と指摘されてきました。

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ぺんぎん薬剤師
ぺんぎんやくざいし

4年制薬学部を卒業後、大学院では特許を取得。その経験を患者さんの身近な場所で活かしたいと考え薬局に就職。薬局では通常の薬局業務に加え、学会発表、研修講師、市民講座など、様々な形で「伝えること」を経験。自分の得た知識を文章にし、伝えていくことの難しさと楽しさを学ぶ。 薬局での仕事が忙しくなる中、後輩に教える時間がなくなり、伝える場としてブログ「薬剤師の脳みそ」の運営を開始。その後はTwitter、Facebook、Instagramなどの各種SNSも開始し、より多くの薬剤師に有意義な情報を提供できるメディアを目指して運営を続けています。

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