毎年薬価改定、中間年改定とは?〜2023年度薬価改定の概要が決定
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中医協、2023年薬価中間年改定骨子了承、3100億円削減 不採算品再算定など「あくまで緊急的・特例的なもの」と苦言も
厚生労働省は12月16日の中医協薬価専門部会(部会長:中村洋・慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)で、薬価調査に基づく平均乖離率7.0%の「0.625倍超」にあたる乖離率4.375%超の品目(全医薬品の69%)を対象とすることなどを盛り込んだ、2023年度の薬価中間年改定の「骨子案」を提示した。対象品目は、16日午前に行われた松野博一官房長官、鈴木俊一財務相、加藤勝信厚労相の3大臣で協議、合意していた。
2022年12月21日に中医協薬価専門部会が開催され、2023年度薬価改定の概要が決定しました。2023年度改定については、2021年から開始された毎年薬価改定の2回目の中間年改定であることに加え、医薬品の供給不安定も踏まえた議論が展開されてきました。
1.毎年薬価改定
2020年度までは薬価改定は2年に1度、診療報酬改定と同時に実施されてきました。ですが、近年の医療費増大に抑制をかけるため、2016年11月の経済諮問会議での提案をきっかけに政府は毎年薬価改定の検討を進めてきました。
薬価改定では市場実勢価格を反映させる形で薬価の引き下げが実施されますが、2年に1度の改定では市場実勢価格が反映されるまでの期間が長く、その分医療費が増大してしまうため、毎年薬価改定を実施することで医療費(薬剤費)を抑制したいという考えです。