ぺんぎん薬剤師とはじめる!薬剤師のための中医協講座

更新日: 2023年1月23日 ぺんぎん薬剤師

毎年薬価改定、中間年改定とは?〜2023年度薬価改定の概要が決定

毎年薬価改定、中間年改定とは?〜2023年度薬価改定の概要が決定メインの画像1

2024年の診療報酬改定に関する記事をまとめた
「診療報酬改定2024まとめ」はこちら>>

関連記事
2023年度薬価中間年改定、「乖離率4.375%超」で3大臣合意 日医「大変厳しい結果」、薬価専門部会で骨子案を議論
中医協、2023年薬価中間年改定骨子了承、3100億円削減 不採算品再算定など「あくまで緊急的・特例的なもの」と苦言も

厚生労働省は12月16日の中医協薬価専門部会(部会長:中村洋・慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)で、薬価調査に基づく平均乖離率7.0%の「0.625倍超」にあたる乖離率4.375%超の品目(全医薬品の69%)を対象とすることなどを盛り込んだ、2023年度の薬価中間年改定の「骨子案」を提示した。対象品目は、16日午前に行われた松野博一官房長官、鈴木俊一財務相、加藤勝信厚労相の3大臣で協議、合意していた。

2022年12月21日に中医協薬価専門部会が開催され、2023年度薬価改定の概要が決定しました。2023年度改定については、2021年から開始された毎年薬価改定の2回目の中間年改定であることに加え、医薬品の供給不安定も踏まえた議論が展開されてきました。

ぺんぎん薬剤師とはじめる!薬剤師のための中医協講座の画像1

そもそも毎年薬価改定ってどういうことなの?中間年改定と普通の薬価改定って何か違うの?

ぺんぎん薬剤師とはじめる!薬剤師のための中医協講座の画像2 class=

じゃあ、今回はそのあたりの説明と合わせて2023年度改定の概要についてまとめてみよう!

1.毎年薬価改定

2020年度までは薬価改定は2年に1度、診療報酬改定と同時に実施されてきました。ですが、近年の医療費増大に抑制をかけるため、2016年11月の経済諮問会議での提案をきっかけに政府は毎年薬価改定の検討を進めてきました。

薬価改定では市場実勢価格を反映させる形で薬価の引き下げが実施されますが、2年に1度の改定では市場実勢価格が反映されるまでの期間が長く、その分医療費が増大してしまうため、毎年薬価改定を実施することで医療費(薬剤費)を抑制したいという考えです。

または

m3.com会員登録いただくと、医療ニュースや全てのコラム記事が読み放題&ポイントが貯まる

新規会員登録(無料)

こちらもおすすめ

ぺんぎん薬剤師の画像

ぺんぎん薬剤師
ぺんぎんやくざいし

4年制薬学部を卒業後、大学院では特許を取得。その経験を患者さんの身近な場所で活かしたいと考え薬局に就職。薬局では通常の薬局業務に加え、学会発表、研修講師、市民講座など、様々な形で「伝えること」を経験。自分の得た知識を文章にし、伝えていくことの難しさと楽しさを学ぶ。 薬局での仕事が忙しくなる中、後輩に教える時間がなくなり、伝える場としてブログ「薬剤師の脳みそ」の運営を開始。その後はTwitter、Facebook、Instagramなどの各種SNSも開始し、より多くの薬剤師に有意義な情報を提供できるメディアを目指して運営を続けています。

キーワード一覧

ぺんぎん薬剤師とはじめる!薬剤師のための中医協講座

この記事の関連記事

アクセス数ランキング

新着一覧

26万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

キャリア 禁忌 医薬品情報・DI 調剤報酬改定 薬物療法・作用機序 服薬指導 業界動向 ライフ・雑学 年収・待遇 新薬