新薬の薬価を計算してみよう〜令和5年5月24日薬価収載
今回は、令和5年5月24日にされた新医薬品の薬価の算定方法について解説していきます。(詳しい計算方法については過去記事を参考にしてください)
今回薬価収載された医薬品の特徴については「スッキリ39」で詳しく紹介しています。
令和5年5月24日に薬価収載された新薬の薬価と算定方式等をまとめます。
1.類似薬効比較方式(Ⅰ)で算定された医薬品
まずは類似薬効比較方式(Ⅰ)で算定されている医薬品についてまとめていきます。
新医薬品のうち、すでに類似薬が存在する場合は「類似薬効比較方式」という薬価算定方法が採用されます。成分、効能・効果、薬理作用、組成及び化学構造、投与形態・剤形・用法の区分から「比較薬(最類似薬)」を選出し、その1日薬価を元に新薬の薬価を算定(1日薬価合わせ)する方法です。
1日薬価合わせによる薬価算定の計算式
(比較薬の1日薬価)/(新薬の1日通常最大単位数量)=①
※比較薬と新薬の剤形が異なる場合
① ×(剤形区分間比)=②
※補正加算がある場合
算定額×補正加算=新薬価
類似薬効比較方式には(Ⅰ)と(Ⅱ)があり、類似薬効比較方式(Ⅰ)は新規性があると判断された場合に適用されます。