ぺんぎん薬剤師とはじめる!薬剤師のための中医協講座

更新日: 2024年12月19日 ぺんぎん薬剤師

ゾコーバ錠の薬価見直しと費用対効果評価制度

ゾコーバ錠の薬価見直しと費用対効果評価制度のメイン画像

参考記事:ゾコーバの薬価、約4%引き下げ、2025年2月から 健保連委員「標準治療と効果が同等で費用増という結果を踏まえ選択を」

中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)は11月13日、新型コロナウイルス感染症の治療薬であるゾコーバ錠(エンシトレルビルフマル酸)の1日薬価を現行の7407.4円から、317.4円(4.3%)引き下げ、7090円にすることを了承した。真性多血症治療薬のベスレミ皮下注(ロペグインターフェロンアルファ-2b)も引き下げるが、2型糖尿病治療薬のマンジャロ皮下注(チルゼパチド)の価格は据え置く。いずれも費用対効果評価の結果に基づく対応だ。適用は2025年2月1日から(資料は、厚生労働省のホームページ )。

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ゾコーバが費用対効果評価による薬価引き下げを受けるんだね。

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費用対効果評価制度による薬価の見直しだね。

1、ゾコーバ錠の価格調整の概要

費用対効果評価制度の対象となるのは、革新性が高く、財政影響が大きいと予想される医薬品・医療機器で、薬価収載時に対象となることが決められています。今回、費用対効果評価による価格調整を受けることが決定したゾコーバ錠は、区分H1(ピーク時史上規模の予測が100億円以上)に該当します。

製品名 成分名 調整前薬価 調整後薬価 適用日
ゾコーバ錠125mg エンシトレルビル 7,407.40円 7,090.00円 令和7年2月1日

ゾコーバ錠は7,407.40円から7,090.00円への引き下げなので1錠あたりの薬価が317.4円下がることになります。

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7錠包装で2,221.80円、14錠包装で4,443.60円の引き下げか・・・。

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思ったよりも引き下げ額が低いと感じるかもしれないけど、かなり厳しい評価なんだよ。

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ぺんぎん薬剤師
ぺんぎんやくざいし

4年制薬学部を卒業後、大学院では特許を取得。その経験を患者さんの身近な場所で活かしたいと考え薬局に就職。薬局では通常の薬局業務に加え、学会発表、研修講師、市民講座など、様々な形で「伝えること」を経験。自分の得た知識を文章にし、伝えていくことの難しさと楽しさを学ぶ。 薬局での仕事が忙しくなる中、後輩に教える時間がなくなり、伝える場としてブログ「薬剤師の脳みそ」の運営を開始。その後はTwitter、Facebook、Instagramなどの各種SNSも開始し、より多くの薬剤師に有意義な情報を提供できるメディアを目指して運営を続けています。

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