ゾコーバ錠の薬価見直しと費用対効果評価制度
参考記事:ゾコーバの薬価、約4%引き下げ、2025年2月から 健保連委員「標準治療と効果が同等で費用増という結果を踏まえ選択を」
中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)は11月13日、新型コロナウイルス感染症の治療薬であるゾコーバ錠(エンシトレルビルフマル酸)の1日薬価を現行の7407.4円から、317.4円(4.3%)引き下げ、7090円にすることを了承した。真性多血症治療薬のベスレミ皮下注(ロペグインターフェロンアルファ-2b)も引き下げるが、2型糖尿病治療薬のマンジャロ皮下注(チルゼパチド)の価格は据え置く。いずれも費用対効果評価の結果に基づく対応だ。適用は2025年2月1日から(資料は、厚生労働省のホームページ )。
1、ゾコーバ錠の価格調整の概要
費用対効果評価制度の対象となるのは、革新性が高く、財政影響が大きいと予想される医薬品・医療機器で、薬価収載時に対象となることが決められています。今回、費用対効果評価による価格調整を受けることが決定したゾコーバ錠は、区分H1(ピーク時史上規模の予測が100億円以上)に該当します。
製品名 | 成分名 | 調整前薬価 | 調整後薬価 | 適用日 |
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ゾコーバ錠125mg | エンシトレルビル | 7,407.40円 | 7,090.00円 | 令和7年2月1日 |
ゾコーバ錠は7,407.40円から7,090.00円への引き下げなので1錠あたりの薬価が317.4円下がることになります。