教えて薬剤師!どのような薬剤師に増えて欲しい?
m3.comの薬学生会員から寄せられた現役薬剤師への質問について、薬剤師会員から寄せられたリアルな回答をご紹介します。
今回は、薬学生からの質問の多かった「薬剤師のキャリア」に関する質問です。今後「どんな薬剤師に増えて欲しいか?」という質問に対し、現役薬剤師からは、コミュニケーションスキルを持った薬剤師や、チーム医療への貢献を上げる声が多かったです。謙虚な姿勢を持ち、チームや患者さんと向き合える薬剤師が求められているようです。「認定薬剤師や専門薬剤師を何年目から取得したらいいか?その他に推奨される資格は?」についてもアンケート調査をしましたので、併せてご紹介します。
薬学生から現役薬剤師へ質問です。
チーム医療に貢献できる薬剤師
- 会社、薬局の方向性(チーム医療)に参加する薬剤師。(50代男性 調剤薬局勤務)
- 医療情勢をしっかり把握した薬剤師(60代男性 その他)
- 在宅業務に携わり、他職種連携がよりできる薬剤師。(40代男性 調剤薬局勤務)
- 多職種連携ができ、薬剤師の職能を存分に発揮できる薬剤師。(30代男性 調剤薬局勤務)
- 医療スタッフを支えて、患者さんを管理できる薬剤師さんが増えてほしい。(60代男性 病院勤務)(30代男性 調剤薬局勤務)
- 医療の一翼を担っていると自覚して、継続的に思い続けられる薬剤師。 (50代男性 病院勤務)
コミュニケーション能力のある薬剤師
- チームで患者さんの問題解決ができる薬剤師。(30代男性 病院勤務)
- 他の医療職と協力できるためには、コミュニケーション能力が高い薬剤師が必要。病態理解もでき、他職種、患者・家族からも信頼される薬剤師が増えてほしい。(30代女性 病院勤務)
- フットワークがよく、コミュニケーション能力の高い方。(50代女性 調剤薬局勤務)
- 自分の頭で考えられる人。常識ある人。 (60代男性 調剤薬局勤務)
積極性のある薬剤師
- 何事にも積極的で、思いやりがある薬剤師。(50代男性 病院勤務)
- 積極性のある薬剤師が増えてほしいと思います。(30代男性 病院勤務)
- 言われた仕事をこなすだけではなく、問題を見つけて、相談し解決していける人。(40代女性 病院勤務)
- 不満を言うにも、まずは行動してから。そんな薬剤師が増えて欲しいと思います。 (40代女性 調剤薬局勤務)
学ぶ姿勢を持ち自己研鑽できる人
- 自分は薬剤師だから、たくさん勉強してきたから、とおごりをもたないでほしい。学校で学んだことや自分の職場で学べること以外に、知らないことや勉強しなくてはいけないことは無限にあることを自覚しておいてほしい。(30代女性 病院勤務)
- 調剤薬局薬剤師は、広範囲な知識を必要とすることが多いので、自己研鑽も必要ですが、知識を共有しあえる薬剤師でありたいし、そうゆう薬剤師が増えて欲しいです。(50代男性 調剤薬局勤務)
- 学ぶ意欲を持って希望を持っている。(50代男性 病院勤務)
- まずは、一般的な事柄を幅広く修得した「ジェネラリスト」薬剤師を目指してほしい。 (20代男性 病院勤務)
患者と向き合える薬剤師
- 専門的な難しいことを個々の患者に応じて適切な言葉を選んで伝え、患者と向き合い、不安感を受け止められる人。(50代女性 調剤薬局勤務)
- 患者さんの役にたつために臨床の勉強に励んで欲しい。(60代男性 調剤薬局勤務)
- ドラッグストアを8年経験して思うのは、調剤薬局で働いている方はもっともっとOTCの商品に興味を持って欲しいなと思います。私がいま必要だと感じているのは、食事と運動のアドバイスをもっとしていきたいということです。それと、漢方薬のことを再度学び直したいと思っています。(40代女性 調剤薬局勤務)
- 開発、製造、研究は是非頑張っていただきたいですが、病棟勤務の頼れる先生や地域に根付いた調剤業務だけでなく、子育て、介護の知識、経験が豊富な頼れる保険薬局の薬剤師さんが増えて欲しいです。 (60代女性 調剤薬局勤務)
資格取得、一年目から目指す
- 就職したときから目指していた。(30代男性 病院勤務)
- 一年目から、取得を目指す。(30代男性 調剤薬局勤務)
- 勉強するという意味では、就職してすぐからでも目指せると思います。(40代男性 調剤薬局)
- 一年目から取れるものは、取っていきたいです。薬局では、認定薬剤師は、最低限必要です。(50代男性 調剤薬局勤務)
-
認定は1年目。専門は3年目辺り。各薬剤師団体の認定はあって困ることはない。
興味がある分野なら、何であっても専門を目指して良いと思います。 (30代男性 病院勤務)
3年目ぐらいで仕事に慣れてから
- 2~3年ほど経ってお仕事に慣れてきたら、お勉強を始めてみたらいいのではないでしょうか?(60代女性 調剤薬局勤務)
- 3年。認定薬剤師は、かかりつけ薬剤師があるから必須資格になると思う。(40代女性 調剤薬局勤務)
年数よりもタイミング!
- 事前に準備をし、取得の条件を満たしたらすぐにとれるようにしたい。(20代男性 調剤薬局勤務)
- 自分が必要と思えばいつ取っても良い。(50代女性 調剤薬局勤務)
- とれるものはどんどん勉強してなるべく早く。不要なものは無い。如何に生かしていくか? (50代女性 調剤薬局勤務)
経験や知識を身につけてから
- オールラウンドを経験し自分に合った資格を見つけて欲しい(60代男性 その他)
- 資格も大事ですが、継続できないのであれば、残念な結果になると思います。(60代男性 調剤薬局勤務)
- 早くて10年目から。それまでは広く知識を収集しジェネラリストを目指すべき。(60代男性 調剤薬局勤務)
推奨される専門資格
- 感染制御認定薬剤師、NST専門薬剤師、糖尿病患者に関わる薬剤師など(50代男性 病院勤務)
- 認定薬剤師、健康サポート薬局認定の薬剤師は必須です。人事考課にダイレクトに反映します。あとは、実務実習指導薬剤師、専門薬剤師も推奨されています。(40代女性 調剤薬局勤務)
- 4~5年目で、実際に1つは取得できればと。日病薬病院薬学認定薬剤師制度などがあります。(20代男性 病院勤務)
- がん専門薬剤師、糖尿病療養指導士、緩和医療専門薬剤師、災害医療認定薬剤師、DMAT隊員、スポーツファーマシストなどがあります。 (50代男性 病院勤務)
薬剤師は取得する資格によって、実に多様なキャリアが形成できます。どのようなキャリアを歩んで、薬剤師として成長していきたいか。自分なりの薬剤師像を描いて、日々頑張っていきましょう。回答にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
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