2020年度診療報酬改定 骨子が発表
少子高齢化が進む日本の医療の基盤再編のため、地域包括ケアシステムを根底に厚生労働省が掲げた「患者のための薬局ビジョン」。この方針にのっとって、2年に一度の診療報酬改定が行われています。薬剤師業務の見直し、評価制度の検討、薬局経営の変化など、日々改定に関するニュースを気にしている薬剤師も多いと思います。今後、薬局や薬剤師のあり方はどう変わっていくのか。今年の報酬改定の最新動向についてまとめました。
① 薬剤師が病棟業務を実施することで医師の負担を軽減させるため、病棟薬剤業務実施加算の評価と対象病棟を再検討する。
② 地域における薬局のかかりつけ機能や対人業務への構造転換を促すため、地域支援体制加算の要件と評価を再考する。
③ 内服薬の調剤料と対人業務に関する薬学管理料の評価を再検討する。
④ 後発品調剤割合が高い薬局に重点を置いた評価とするため、後発品調剤体制加算の評価を見直し、後発品の調剤割合が著しく低い薬局に対する減算規定の要件を見直す。
⑤ 患者に同じ薬局を繰り返し利用してもらうため、6カ月以内に同じ薬局を利用した場合の薬剤服用歴管理指導料について、再度の来局期間や対象薬局などの要件を見直す。
⑥ がん医療について、薬局が患者のレジメンを把握した上で必要な服薬指導を実施し、次回診療時までの患者の状況を確認して、その結果を医療機関に情報提供した場合に新たな評価を行う。
⑦ 医師の要請により、計画的な訪問薬剤管理指導の対象外の疾患に対応するために緊急的に患者宅を訪問して必要な薬学的管理・指導を行ったケースを評価する。
⑧ 外来患者と在宅患者に情報通信機器を活用した遠隔服薬指導を新たに評価対象とする。
20年度改定の骨子まとめる‐地域支援加算、評価見直し 中央社会保険医療協議会総会より引用
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20年度改定の骨子まとめる‐地域支援加算、評価見直し 中央社会保険医療協議会総会
2020年1月17日 (金)配信 薬事日報