エンシュア、ラコールなど経腸栄養剤が保険適用除外に!2026調剤報酬改定
「薬局のアンテナ」のてっちゃんです!
2026(令和8)年度診療・調剤報酬改定に関する議論が本格化しています。
今回は、2026(令和8)年度診療報酬改定に向けて焦点の一つとなっている、経腸栄養剤の保険適用除外について取り上げます。
エンシュア・リキッド、ラコールなどは添付文書上、経腸投与が原則ですが、実際には経口服用されている患者も多いかと思います。
今回の見直しは、経腸投与が原則である点を踏まえて、経口服用されている場合について、改めて薬剤給付の適正化を求める内容となっています。
多くの薬局で関係する部分かと思いますので、内容をしっかりと把握しておきましょう。
1.2026(令和8)年度診療報酬改定における、経腸栄養剤適正化の方向性
エンシュア・リキッドやラコールなどの栄養保持を目的とする医薬品については、代替可能な食品が市販されています。
そもそも、エンシュア・リキッドやラコ-ルは、経口での食事摂取が困難な場合の栄養補給が対象であり、経口で食事摂取できる患者は原則として適用外処方になります。
そこで結論としては、2026(令和8)年度診療報酬改定で、経口で食事摂取できる患者への処方は適正化する(つまり保険給付しない)ことを改めて明確化することになりそうです。
参照元:中医協 総-2 7.12.12個別事項(その15)医薬品その他「食品に類似 した医薬品の薬剤給付の適正化についての課題 と論点」 /厚生労働省
2.エンシュア・リキッドやラコールは本来は経腸投与が原則
エンシュア・リキッドやラコール、ツインラインといった経腸栄養剤の添付文書上の効能・効果は「手術後の栄養保持(経管又は経口)」もしくは「経口的食事摂取が困難な患者の経管栄養補給(経管投与)」であることが明確になっています。
一方で、他の食事では代替できないという理由から「経口的に食事摂取ができる患者」に対しても処方されている実態があります。
ただし、現在は代替可能な食品が市販されている現状を踏まえて、2026(令和8)年度診療報酬改定では添付文書の効能・効果どおり、手術後の栄養保持に限り経口投与可(それ以外の経口投与は保険適用外)という方向性が示されています。
引用元:中医協 総-2 7.12.12個別事項(その15)医薬品その他「食品 に類似 し た医薬品の効能又は効果 につ い て」 /厚生労働省
参照元:中医協 総-2 7.12.12個別事項(その15)医薬品その他「食品 に類似 し た医薬品 と市販 され てい る食品の比較①」 /厚生労働省
3.どのようにして、経腸栄養剤は適正化されるのか?
ここまでのとおり、食事を経口摂取できる患者は「手術後の栄養保持」を除いて、経腸栄養剤の経口投与は保険適用外が原則です。
しかしながら、実態としては保険適用されているケースが多く、今後見直しがされる方向です。
それではどのように見直しがされるのでしょうか。
これまでも薬剤給付の見直しについては、様々な見直しがされてきました。
例えば、以下のケースは自費扱いとなることが改めて明確化されています。
