疑義照会義務は「自信あり」、薬剤師に必要な法的知識とは?
[目次]
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Q患者さん対応に係わる法的知識のうち以下について、先生の理解度に近いものを一つお選びください。
『疑義照会義務』、『個人情報の取り扱い』は、9割以上が「理解している」 と回答。
勤務先別(薬局/病院)で回答傾向に差は見られませんでした。 『適応外使用における法的義務』は、65%が「理解している」と回答しましたが、勤務先別にみると「理解している」薬局勤務(62.6%)/病院勤務(66.8%)と病院勤務の薬剤師のほうが適応外使用について理解している結果となりました。
薬剤師 : 1799人 アンケート期間:2019年5月22日〜6月9日
Q「薬剤師の身を守る法的知識」について学習したいテーマや事柄がありましたら何でもご記入ください。
- 実際起こったケースなどを知りたい。
- 調剤者と監査・投薬者による法的責任度の違いなどについて知りたいとも思います。
- 適応外使用、添付文書上の用法用量を超えた投与量、ジェネリックへの変更に関するルール、調剤のあり方指針など。
- 疑義照会をして医師からそのまま調剤してほしいといわれて、その通り調剤した後に患者に有害事象が発生した場合の薬剤師の法的責任はどうなるか。
- 医師の誤処方を見逃してしまった場合の過失の程度はどのくらいか。
- 説明はいらない、初回質問票には答えたくないなどという患者に対して、情報を聞き出せなかったため、もしくは情報を提供できなかったために何らかの問題が生じた際に責任が発生するのかなどケーススタディ的な内容を教えてほしい。
- クレームがこじれてしまった時の対応について。
「法的知識」が学べるe-ラーニング講座のご紹介
『薬剤師の法的知識の基礎』
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第1部67分薬剤師の法的責任
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第2部63分薬剤師の法的義務
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第3部67分薬剤師が知っておくべき個人情報の取り扱い
学習のポイント
- 薬剤師業務を行う上で発生しうる法的リスクが分かるようになる
- 薬剤師に対し課せられる法的責任と義務について説明できるようになる
- 法的リスクに備えた薬剤師業務を行うことができるようになる
- 医療現場における個人情報の取り扱いについて学ぶことができる
受講者のコメント
個人情報の取り扱いは、自己流にならず、法的根拠を持って責任を持つことができるようになれる。調剤過誤については身が引き締まる思いで聞くことができた。
適応外処方について、自信がなかった事を再確認できた。
疑義照会は普段の業務に役立つ。
薬剤師は患者を守るためにも、自分を守るためにも、医薬品について薬学的にしっかり勉強し、法的な責任と義務を果たさないといけないということが理解できてためになった。
法的な部分についてはウワベでしか理解していなかったが、具体例や現場での例も含めて教えていただけたのは良かった。バラバラの知識がすっきりまとまった気がする。