薬剤師の57%「服薬指導に自信なし」!?
「患者への服薬指導スキル」について自身の認識を聞いたところ、「あまり自信がない」48.2%、「自信がない」9.2%と6割近くが「自信がない」と回答しました。40%が「まあ自信がある」、2.6%が「とても自信がある」と回答しました。(回答数:服薬指導を担当している薬剤師会員1320人)
Q服薬指導のスキルアップについて、「効果があったと思う」学習方法をお選びください。(3つまで)
スキルアップ方法は『OJT』で実践重視、メディアからの情報収集も!
服薬指導に効果があったと思う学習方法を聞いたところ、半数以上が「OJT、先輩・同僚など他の薬剤師から学ぶ」(52.7%)と回答、次いで「薬剤師会、学会、研究会の集合研修に参加」(48.2%)が多く、「他人に指摘、指導してもらう」→「自分で考える」→「失敗を糧に」、「経験を積み重ねる」という現場でのPDCAが重要という認識がうかがえました。
一方で「何をしていいかわからない人は座学で、基本的な視点を理解することが大事だと思う。」「薬理の勉強、メーカーからの情報、治療指針の勉強」など薬学、ケース別の対処法は、薬剤師向けメディアや専門誌から情報収集しているという回答も寄せられました。
Q「患者さんとのコミュニケーション」について学習したいテーマや事柄がありましたら何でもご記入ください。
- 何を聞いても、早くしろと言って全くコミニュケ―ションが成立しない患者さんに対して、どのように話しかけたらよいか。
- 服薬指導で自信が持てないのは薬学知識の裏付けがまだまだ深くないからだと自分では思っています。学習したいテーマは「雑談の長い患者様に対する失礼でない切り上げ方」「調剤中にドラッグでのお客様の相談が発生した場合に納得してお待ち頂ける為の言葉やツール」です。
- 認知症や理解の低い患者さんに対するコミュニケーションについて興味があります。
- 短時間で理論的に薬効等についてわかりやすく説明し、服薬コンプライアンスを向上させる技術。
- 怒りっぽい患者さんの対応、クレーマーな患者さんの対応など一癖二癖ある場合の対応方法。
- がんの治療中や、糖尿病の治療中の方などそれぞれの病態に対するコミュニケーションの方法があれば学習してみたい。
「服薬指導のポイント」が学べるe-ラーニング講座のご紹介
『これからの薬剤師に欠かせないコミュニケーションのポイント』
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第1部54分地域に選ばれる薬局・薬剤師になるために必要な業務上の視点
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第2部71分薬剤師の価値を高めるコミュニケーションのポイント
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第3部73分薬学的かつコミュニケーションも意識した服薬指導のポイント
学習のポイント
- 患者様対応や多職種連携に必要なコミュニケーションスキルについて学ぶことができる
- 患者タイプ×症例別 服薬指導の具体例を学び、効果的な服薬指導ができるようになる
- 地域包括ケアシステムなど薬局・薬剤師が関わる政策について理解できるようになる
- ニーズに合ったかかりつけ薬局になるために必要な情報の収集ができるようになる
受講者のコメント
患者さんの気持ちに沿った接し方。接し方ひとつで患者さんから引き出せるものが違うということを実感したから。
副作用未然回避等、患者とのなにげない会話から発見できる。形式的な指導だけでは足りないと感じた。
特に精神科の薬が自身がなかったが、勉強することで病気の内容と薬の使い方について知ることができてよかったです。
自分の働く勤務先の周辺地域の情報を把握することの重要性について気づかされました。
講義を聞いて私の薬の説明が一方通行になっている事に気が付きました。患者さんの反応を見ながら患者さんに合わせた対応が必要と感じました。