「在宅は多職種に学べ」在宅従事の薬剤師が回答
m3.com薬剤師会員に在宅医療の従事意向を伺ったところ、「経験があり、今後も従事したい 35.6%」、「経験がなく、従事してみたい29.1%」と在宅医療に積極的な回答が64%を超えました。
Q在宅医療の学習・スキルアップで取り組まれていることを教えてください。(3つまで)
在宅従事者は「現場で多職種に学ぶ」「多職種と勉強会で学ぶ」
「在宅医療の経験があり、今後も従事したい」薬剤師393人に学習方法を聞いたところ、「在宅医療の現場で多職種から学ぶ」が6割を超え、次いで「多職種との勉強会で学ぶ」が6割近くを占める結果となりました。学習したい内容には「多職種との連携方法」「患者やその家族との接し方」「特定保険医療材料」「褥創治療」など現場に即した具体的なものが寄せられました。
Q「在宅医療」について学習したいテーマや事柄がありましたら何でもご記入ください。
- 在宅医療と地域包括ケアシステムがどのような方法でできるのか。
実際、在宅医療をやってみると患者以外の患者家族を始め、医師、看護師、ヘルパー、施設などがよく見えなくて、電話やファクスのやりとりではしっかりつながっていない気がします。地域包括の意味がよくわからないので仕組みや今後やるべきことが知りたいです。 - 在宅患者の心のケアとして薬剤師には何ができるか?在宅患者の家族とのコミュニケーション(ご家族との連携の在り方やその意義)
- 薬剤師以外の多職種の人々との連絡方法、連携の仕方
- お薬を飲みたがらない患者、アドヒアランス不良の患者に対して、どのようなアプローチで改善していくかを学びたい。
- 在宅で使われる医療機器の使い方や特徴、注意事項など
- 嚥下と内服しやすさ
- 褥創治療
「在宅医療」が学べるe-ラーニング講座のご紹介
『地域包括ケアシステムにおける薬局薬剤師の役割』
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第1部66分地域が抱える課題と薬局薬剤師に求められる役割
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第2部68分在宅医療の実践 ~退院時共同指導、多職種連携、在宅医療の基礎~
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第3部65分平成30年度調剤報酬改定で示されたこれからの方向性とその実践
学習のポイント
- 地域包括ケアシステムの中で求められる薬局・薬剤師の役割について理解できるようになる
- 在宅医療において連携多職種が薬局・薬剤師に期待している具体的な役割について理解できるようになる
- 「入院→退院・在宅医療への移行→看取り」の流れを把握することができるようになる
- 患者様や連携多職種に対し訪問薬剤管理指導に必要な事前確認ができるようになる
- 訪問薬剤管理指導での具体的な確認点や必要な作成文書について分かるようになる
受講者のコメント
全体像と、実務をイメージ出来た気がする。調剤報酬、介護保険単位について、もっと知りたい。継続して欲しい。
薬局の仕事が忙しく、地域包括ケアシステムのなかで他職種とかかわることができない。そのかかわり方についての内容がとても役に立った。
実際に在宅に行かれている先生の実例が面白かったです。
薬理学的な知識の他に、患者を取り巻く環境などにも配慮が必要であるがわかった。
各老人施設の理解が進んだ。現場の写真が掲載され、どのような問題があるか参考になった。