薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2021年2月15日 薬剤師コラム編集部

「狭間研至氏が考える、次世代薬局の姿」

「狭間研至氏が考える、次世代薬局の姿」のメイン画像1

コロナ禍によって激動の変化を遂げつつある社会。
新しい年を迎え、医療従事者の一員として期待されているのが薬剤師のお仕事です。
未来の医療を担う薬剤師にとって、さらなる飛躍の年に向かうなか、医師、経営者、教育者など、最前線で活躍する狭間研至氏にインタビューを行いました。
今回は全2回のうち前半となります。

かねてより調剤薬局のビジネスモデルの転換を提起され、独自の「薬局3.0」という概念を提唱されてきました。「薬局3.0」とはどういうものなのか、改めて概要を説明していただけますでしょうか。

「薬局3.0」とは、調剤薬局のビジネスモデルの第3世代という意味です。第1世代(薬局1.0)は昔ながらの町の小売業としての薬局。時代区分でいうと1945年から70年代初頭です。第2世代(薬局2.0)は現在の一般的な調剤薬局で、医薬分業が急速に進む1970年代半ば頃から普及してきました。

一方で、2000年代に入り、日本が超高齢化社会へ突入していく中で、急性疾患から慢性疾患へと医療ニーズが変化し、治療・療養の場も病院から在宅医療へと移行してきました。実際、医療機関の外来患者数は減少傾向にあり、その門前に店を構えて処方箋を応需していた「門前薬局」も影響を受け始めました。薬局に来ない患者さんが増え、私自身も在宅医療に携わる中でそれは実感していました。「薬局2.0」ではこれからの超高齢社会には対応できないと、医師としての立場だけでなく薬局の経営者としての危機感を感じ、2003年頃から新しいタイプの薬局の必要性を考え、2006年に「薬局3.0」を提唱しました。

「薬局3.0」では従来の門前に店舗を構える「立地依存型のビジネス」ではなく、「人材依存型のビジネス」への転換をすべきだと提起しています。つまり「薬局がどこにあるか」ではなく、「誰がいるか」が重要になります。薬剤師は投薬後の経過や結果を確認し、それらを薬学的に評価した上で、次回の処方へつなげる。そう…

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

こちらもおすすめ

薬剤師コラム編集部の画像

薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

キーワード一覧

薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

この記事の関連記事

アクセス数ランキング

新着一覧

26万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

キャリア 禁忌 医薬品情報・DI 調剤報酬改定 薬物療法・作用機序 服薬指導 年収・待遇 医療クイズ 副作用 診療報酬改定