宅配ロッカーで非接触の処方薬の受け渡しを実現
コロナ禍により急速に変化を求められた医療業界ですが、これからの薬局はどうあるべきでしょうか。そうしたなか、非接触のコミュニケーションニーズが高まるに伴い、冷蔵機能搭載の宅配ロッカー「スマートピックアップロッカー」の活用を始めたのが、「日本調剤 根津薬局」です。どのように使っているのか、ここでレポートします。
非接触による薬の受け渡しの実証実験として開始
全国47都道府県で調剤薬局を展開する日本調剤株式会社(東京都千代田区)と、宅配ロッカーの「スマートピックアップロッカー」を展開する株式会社フルタイムシステム(東京都千代田区)は合同プロジェクトとして、非接触で処方薬を受け渡す実証実験を2020年11月からスタートしました。プロジェクト第2弾として、24時間処方薬の受け渡しが可能な宅配ロッカー設置場所に選ばれたのが、日本調剤 根津薬局(東京都文京区、以下「根津薬局」)です。
「スマートピックアップロッカー」が設置されているのは、根津薬局内の入り口に新たに設置された小部屋でした。タッチパネルで誰もが簡単に操作でき、QRコードをかざすだけで処方薬の受け取りが24時間いつでもできる、利便性の高い作りになっています。
ロッカーには冷蔵機能が備わっていて、庫内の温度は2~8℃の範囲内に保たれる設定です。監視システムで24時間温度をチェックし、異常温度になると監視システムにアラートが表示されるため、ロッカー内に置いた医薬品の品質は担保されます。
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