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更新日: 2021年3月30日

情報を受け取る側に与える影響を考える|知っておきたい、医療従事者のSNSリテラシー2

医療従事者のSNSリテラシーメインの画像1

SNSは、今の情報化社会において個人にとっても組織にとっても必要不可欠なツールとなっています。情報の収集や発信、セルフブランディング、仲間との交流・・・様々な場面でとても役立つSNSですが、その一方でリテラシーを欠いた医療者のSNS上の発言が炎上騒動につながることも少なくありません。
第2回目の今回は、情報を発信する側だけでなく、情報を受信した側がどのようにそれを受け取り、どう感じるのか…までを考えた、責任ある情報の発信方法を考えます。

守秘義務に配慮した架空の投稿でも、誰かに“当てはまってしまう”ことがある

ネット上での医療者のモラルハザード事例の半数近くが「守秘義務違反」であることを前回紹介しました。そのため、守秘義務を意識するだけでも回避できる事例が多いと言えます。しかし、守秘義務さえ守っていればどのような投稿をしても問題ないかというと、そうでもありません。

たとえば、薬剤師を名乗るSNSアカウントが、「今日は〇〇の患者が来て、△△の薬が出た」といった投稿をしていたとします。実際には、そうして投稿された症例がフェイクを交えた架空・模擬のものであれば、守秘義務違反に当たることはないため、法的な問題は生じません。しかし、SNSを見ている人の中には“偶然にもその架空・模擬症例によく似ている人”が居るかもしれません。どれだけ情報を加工しても、こうした偶然に類似してしまう人が出てくる可能性がある、という点は念頭に置いて投稿内容を考えなければなりません。

また、投稿している症例が架空・模擬のものだということが明確にされていないと、傍から見ると患者情報を垂れ流している、モラルに欠けるアカウントのように見えてしまうかもしれません。そのような薬剤師が居る病院や薬局には「行きたくない」と感じるのが普通の感覚ではないでしょうか。自分の気付かないところで、自分の職業や職場の評判を落とす言動をしていないか、振り返って考える必要があります。

間違った情報でなくとも、患者の行動に悪い影響を与えることがある

では、上記のことも踏まえれば、それで完璧なSNS運用ができるかというと、まだそうとも言えません。情報とは、受け取った側がどのように受け取り、それがどのような次の行動を生むのか、までを考えて発信する必要があるからです。

たとえば、「睡眠薬は服用してから効果が現れるまでに少し時間がかかる」という情報は、これ自体は大きく間違ったものではありません。…

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児島 悠史の画像

児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較の比較と使い分け(羊土社)」。
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