外国人も安心!多言語版お薬手帳を作製、普及に努める
海外へ行ったことのある人なら、外国の地で何かと不便な思いをしたことも多いはず。体調を悪くするようなことがあれば、ことさら不安になるものです。そうであれば、日本に住む外国人の不安に親切に対応するのも医療従事者や周囲の人の大切な1つの役割といえるでしょう。そんな役割をいち早く担い活動してきた多言語版おくすり手帳普及プロジェクトのメンバーに、活動のきっかけや現在までの経緯、作製されたお薬手帳の特徴などについて話を伺いました。
話を伺った人
左から共生のまちづくりネットワークよこはま 飯田さん、同 小池さん、株式会社大川印刷 蓑輪さん
外国人の「行きづらい!」を助けたい
「多言語版おくすり手帳」の作製は、2014年に株式会社大川印刷が受け入れたインターンシップ大学生の「高齢者向けおくすり手帳」の作製が発端です。その後、それを引き継いだインターン生が、やさしい日本語版や外国語版作製へ展開しようと試みたことで、共生のまちづくりネットワークよこはま(NPO)と協働して多言語版作製に取り組むこととなりました。それまで英語版のお薬手帳はあったようですが、多言語版のお薬手帳はこれが日本で最初のものです。さらに、協働パートナーとしてジャパンハウジング株式会社の協力も得ることができ、外国人へのアンケートやモニタリングを実施、対応言語の選択や内容の改訂を重ね、現在に至っています。
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