スポーツファーマシストは国民の健康寿命の延伸に寄与できる
東京オリンピックを契機に「スポーツ×医療」について世間の関心が高まっています。薬剤師業界においては、2017年に東京オリンピックの薬剤師ボランティアの募集条件のひとつに「スポーツファーマシストの資格所有」があり、その募集条件の厳しさとともに話題を集めました。
スポーツファーマシストは2020年度に認定者が1万人を超え、年々普及が広がりつつありますが、まだ十分な認知を得ているとは言えません。
そこで、公認スポーツファーマシストの吉田哲朗先生にスポーツファーマシストの業務や、やりがいについて話をうかがいました。
スポーツファーマシストの役割
アスリートの健康を「トータルサポート」するチームの一員
「スポーツファーマシスト=アンチ・ドーピングの話をする人」という印象をもっている方も多いかもしれません。もちろん、アンチ・ドーピングの相談や啓蒙・普及活動は核となる業務ですが、より正確にはアスリートの健康を総合的に支援する存在だと考えています。
医薬品をはじめアスリートが日常的に摂取しているサプリメントや食事について、ドーピングや薬に関する有害事象が起きないように、メディカルスタッフの一員として支援します。