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薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2022年3月5日 児島 悠史

献血と薬.2~定期的な献血が必要な理由:薬局でもできる“きっかけ”作り

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2021年末に東京ビッグサイトで開催された「コミックマーケット」では、献血参加者が行列になったことが話題になりました。2020年以降のコロナ禍では、大規模イベントの開催や人の外出機会が減ったことで献血への参加者も減り、血液不足が何度も危惧されていましたが、そもそも、献血はなぜそんな頻繁に行わなければならないのか、その理由はきちんと説明できるでしょうか。今回は、そこに大きく関係する血液製剤特有の性質をおさらいしながら、献血に興味・関心を持ってもらうためにどんなことから始めれば良いかを考えます。

「献血」で定期的に血液を供給し続けなければならない理由

日本で使われる輸血や血液製剤の元となる血液は、全てボランティアによる「献血」によってまかなわれています。実際ここ10年ほどのデータを見てみても、毎年470~520万人ほどの人が献血に参加し、総量で180~200万リットルほどの血液量が提供されています1)。こうして集められた血液を原料に日本赤十字社は血液製剤を作っていますが、この血液製剤はいずれも有効期限が非常に短いのが特徴です。

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較の比較と使い分け(羊土社)」。

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