子ども連れのお母さんが夕方に来局した時、何を想定する?
薬局の薬剤師は、処方箋に書かれてある薬や保険情報だけではなく、処方箋を持ってきた患者さんの様子や、その時の天気や時刻、曜日、誰と一緒に来たか、どんな方法で来局されたか、どんな服装を着ているか…など、様々な視点からより良い医療を提供する方法を探ります。経験を積むとある程度のポイントもわかってきますが、経験が浅い間は、こうした言語化されていない情報の汲み取りは難しいと感じる場合が多いでしょう。そこで今回は、新人や若い薬剤師があなたの薬局に配属された場合に伝えられる、“患者さんの役に立つ一歩踏み込んだ視点”をご紹介します。
子ども連れのお母さんが、夕方遅くに来局した場合
平日の夕方遅く、薬局の営業時間も残り1時間となり、薬歴の残りを書いてしまおうと思っていると、子ども連れのお母さんが薬局に入ってきた。
小さい子どもと手を繋ぎ、その子どもの処方箋を受付で渡している。
そこで薬剤師のあなたはどのような想定をして、どのような対応を検討しますか?
①:兄弟が他にもいるのではないか?
②:保育所帰りではないか?
③:これから買い物へ行くのではないか?
④:1人親なのではないか?