薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2022年4月22日 躰長 靖貴

開業準備中の薬剤師と考える、薬剤師のキャリアと理想の薬局

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多様なキャリアを選ぶことができる薬剤師において、開業準備中の勤務薬剤師がどのような思いを持って薬局の独立開業という道を歩もうとしているのか。さらに、独立開業を果たした薬剤師が何を思い活躍しているのか。そして、将来独立を目指している薬学生は何を考えながら大学で日々勉学に励んでいるのか。こちらの方々にインタビューを行い、薬剤師のキャリアとしての独立開業をご紹介します。

インタビュー第1回目は、勤務薬剤師の今川さんです。開業準備中である今川さんは、何を思いながら、将来の開業に向けて準備しているのかをご紹介します。

【特集】20代で独立開業した薬局経営者が語る、薬剤師のキャリアと薬局経営の画像

2013年帝京大学薬学部卒業。イオンリテール株式会社に3年間勤め、現在100年の歴史を誇る株式会社北村薬局で勤務を続ける。イオンでは調剤業務とOTC売場を両立、またパートさんなどの教育も任された。北村薬局では在宅医療、実習生への指導を経験。それを活かして独立を目指している。

勤務薬剤師から独立開業を目指すきっかけは?

躰長さん

今川さんは、現在は勤務薬剤師としてご活躍しながら、独立開業を目指していると伺っています。独立開業すると決めたきっかけを教えてください。

今川さん

私は、新卒で大手ドラッグストアに入社しました。そこでは、9時から23時までのシフト制だったため、仕事中心の生活でプライベートがなくなってしまい、勤務を続けることが嫌になってしまいました。また、会社や顧客のために努力をして結果を出しても、収入が変わらない事に疑問を持ちました。

躰長さん

仕事とプライベートのバランスは難しいですよね。何よりも自身の仕事にしっかりとした対価がないとハードワークは続けることが難しいです。

今川さん

大手ドラックストアでは3年連続で予算を達成し、利益を向上させた実績があります。それぞれの立場を理解しながら患者さん目線の接客を心がけて、信頼と利益が得られるなら、独立開業して対価を得た方がやりがいを感じると思ったので独立の道を選びました。また、学生時代の友人が次々に独立していくのを目の当たりにしたことも理由の一つです。

躰長さん

なるほど。30代を超えてくると独立開業する薬剤師も多くなります。私は独立開業したので、そんな私の影響を受けた人が周りに何人もいます。周囲の人から受ける影響は大きいですよね。

今川さんのようにワークバランスや仕事の対価に疑問を持ち、独立を考える薬剤師は多くいらっしゃいます。“独立”というと自分の時間を全て費やし、バリバリ働いてしっかり稼ぐと言うイメージを持たれるかもしれませんが、決してそのような人ばかりではありません。

私が見てきた多くの社長さんは、旅行に出かけたり、おいしいものを食べたり、忙しいはずなのにプライベートが大いに充実している方が多いです。これは自分自身で時間の使い方を選択できるためだと思います。限りある時間を自分の思うように使えることも独立の醍醐味のひとつだと思います。

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躰長 靖貴
たいなが やすたか

薬剤師/株式会社ファーマピア代表取締役
足立区薬剤師会理事

2013年帝京大学薬学部卒業。2016年(28歳)に東京都足立区で調剤薬局を開業。
現在は薬局経営の傍ら、開局する若手薬剤師を支援するため開局コンサルタントとして、薬局のM&A案件の仲介、経営コンサルティングを行う。
また、薬学教育にも力を入れ、認定実務実習指導薬剤師として毎年多くの薬学生を受け入れている。
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