新型コロナの患者対応、薬局薬剤師の1日①:午前編
新型コロナウイルス感染症の流行が始まって2年が経ち、今では自宅療養でも治療薬を使うことができるようになっているなど、その治療は以前よりも大きく進歩しています。しかし、働く環境によっては新型コロナの患者に対応する機会がほとんどなく、いま現場でどんなことが起きているのかよく知らない薬剤師もおられると思います。そこで本企画では、実際に新型コロナの患者対応を日々行っている薬局薬剤師の1日の業務を紹介し、いま薬局の現場ではどのようなケアを行っているのか、その一例を知ってもらえたらと思います。
タイムスケジュール
8:30 | 出勤、薬局に到着 |
9:00 | 門前の医院で発熱外来が始まる |
11:00 | 早めのお昼休憩 |
11:30 | 自宅療養をしている患者の薬を準備 |
13:00 | 配達する薬をまとめて薬局を出発、患者宅を回る |
14:30 | 薬局に戻ってくる |
15:00 | 通常の外来診療に対する薬剤師業務 |
16:00 | 医師からの薬の相談に応える |
17:30 | 自宅療養中の患者さんに対する電話フォロー |
19:00 | 終業 |
19:30 | 自宅へ帰宅 |
9:00 門前の医院で発熱外来が始まる
多くの薬局では、敷地面積や構造上の問題から薬局内を「感染」「非感染」のエリアに完全隔離することは困難です。しかし、それでも薬局内にあるカウンターを1つ「発熱患者専用」にする、患者さんには専用の少し離れた場所で待ってもらうなど、他の患者さんと“濃厚接触”にならないようなレイアウトに改良した上で対応をしています。