薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2022年6月9日 児島 悠史

お薬手帳の持参率アップのために、薬剤師にできることは?①

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今も多くの薬剤師が「お薬手帳」の普及に尽力し続けている

併用薬を正確に確認できる「お薬手帳」は、今や安全な薬物治療に今や欠かせないツールです。しかし、その歴史は意外と浅く、調剤報酬の内容に初めて組み込まれたのは2000年4月のことです(☞https://pharmacist.m3.com/column/iryouseido/2527 )。しかも、お薬手帳を持参すると窓口負担が増えていた2000~2015年頃は、テレビや週刊誌などでも「お薬手帳を断れば安くなる!」「お薬手帳は薬局の利権!」というような論調も多く、強い逆風に曝されてもいました。にもかかわらず、今ここまで広く国民に普及しているのは、純粋に「お薬手帳」が有用だからというだけではなく、多くの医療機関での地道な啓発活動の賜物と言っても良いと思います。

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較の比較と使い分け(羊土社)」。

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