お薬手帳の持参率アップのために、薬剤師にできることは?①
今も多くの薬剤師が「お薬手帳」の普及に尽力し続けている
併用薬を正確に確認できる「お薬手帳」は、今や安全な薬物治療に今や欠かせないツールです。しかし、その歴史は意外と浅く、調剤報酬の内容に初めて組み込まれたのは2000年4月のことです(☞https://pharmacist.m3.com/column/iryouseido/2527 )。しかも、お薬手帳を持参すると窓口負担が増えていた2000~2015年頃は、テレビや週刊誌などでも「お薬手帳を断れば安くなる!」「お薬手帳は薬局の利権!」というような論調も多く、強い逆風に曝されてもいました。にもかかわらず、今ここまで広く国民に普及しているのは、純粋に「お薬手帳」が有用だからというだけではなく、多くの医療機関での地道な啓発活動の賜物と言っても良いと思います。