薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2022年8月4日 児島 悠史

服薬指導のプライバシー、どこまで気を付けている?.1

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ほとんどの薬剤師が、服薬指導の際にプライバシーに注意している

自分が患者の立場になった際に実感できることですが、薬剤師から薬の説明を受ける際に、オープンスペースでプライベートな話を根掘り葉掘り聞かれるのは、あまり心地の良いものではありません。「周囲の他の患者さんに丸聞こえなのではないか」と気になって相談したくても相談しづらい、そんなケースは少なくないはずです。実際、特に薬局では「プライバシーへの配慮」は顧客満足度とも大きく関係している1,2,3)ことが報告されているように、この問題の解決は患者側から求められているものでもあります。

今回、6月8~15日にかけて薬剤師向けに実施したアンケートでは、362名の回答者の90%以上の人が「服薬指導の際にプライバシーについて配慮している」と回答しました(図1)。つまり、患者のプライバシーに配慮した服薬指導を行う、というのは、薬剤師としてほぼ当たり前の行動として定着していると言えます。

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▲図1.「服薬指導の際、プライバシーについて配慮していますか?」に対する回答(n=362、うちわけ:保険薬局235名、病院111名、ドラッグストア10名、その他行政など6名)

では、このようにほぼ“当たり前の行動”として定着しているプライバシーへの配慮として、具体的にどのようなことを行っているのか、その取り組み内容を少し詳しく見ていきたいと思います。

多くの薬剤師が「プライバシーへの配慮」と「きちんとした確認・指導」の両立に悩んでいる

今回のアンケートでは、薬剤師が個人でできる「プライバシーの配慮」として、以下のような回答が得られました(表1,2)。

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較の比較と使い分け(羊土社)」。

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