私の薬剤師としてのキャリアと独立開業までの道のり
これまでの記事で、独立開業に必要なスキルや方法などをご紹介しました。今回の記事からは、具体的に私がどのように独立を果たしたのか、そして独立する前はどのような考えを持って薬剤師のキャリアを歩んできたのかをお伝えします。
自分の将来は?若かりし頃に見つけたもの
第三次ベンチャーブームと言われる2000年頃、私はまだ高校生でした。メディアではITベンチャーに関連する創業ブームが盛んに取り上げられていました。高校生という多感な時期を過ごしていた私は、”創業”や”ベンチャー”というワードに非常に興味を持ったことを覚えています。
「何か事業を起こして、自分にも新しいことができるのではないか?」という気持ちが湧き上がり、テレビなどメディアから入ってくる情報の奥に輝く世界が広がっているように見えました。そして、「大人になったら会社を作りたい」と夢を抱くようになりました。まだ高校生だった私の経営者人生の原点です。
ただ、その頃の私は夢を抱いても、何か具体的な行動をするわけでもありませんでした。周りの保守的な人たちの影響で少しずつ熱量が減ってしまい、大学進学は手に職をつけたいという考えから薬学部へ決めました。受験を迎えると、目の前の合格のみを考えるようになり、会社を作りたいという熱も冷めてしまいました。
向き合った自分の将来
薬学部に入学後、大学生活がスタートしましたが、地方から出てきた私にとって東京はエネルギッシュで日々様々な刺激を受けたことを覚えています。受験も終わり、目の前の霧が晴れたように先が見通せるようになりました。そして、大学生活において初めての試験も終えた1年生の夏休みに、高校生の頃に漠然と思い描いた「大人になったら会社を作りたい」という夢を具体化しようと動き始めました。