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薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2022年9月9日 さやぴー

ちょっと注意が必要な薬の調剤・服薬指導④~『ファムビル』のPIT処方が来たら

ちょっと注意が必要な薬の調剤・服薬指導4~『ファムビル』のPIT処方が来たらメインの画像1

『ファムビル』の処方が来たら…?

『ファムビルの有効成分であるファムシクロビル」は、肝臓で「ペンシクロビル」に代謝され、抗ウイルス活性を示すプロドラッグです 。「ペンシクロビル」は、単純ヘルペスウイルス(HSV)及び水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)に対して増殖抑制作用を有することが認められていますが、腸管からの吸収率が低いことから、その改善を目的としてジアセチル-6-デオキシ誘導体である「ファムシクロビル」が合成され、経口の抗ヘルペスウイルス薬として開発されました。本剤の作用機序はアシクロビルと類似しており、ペンシクロビルは HSV 及び VZV 感染細胞内で活性型となり、ウイルスの DNA 合成を阻害し、増殖を抑制します。

通常、成人に対して「単純疱疹」の場合は1回250mgを1日3回、「帯状疱疹」の場は1回500mgを1日3回経口投与します。ところが、この薬には1回1000mg、1日2回 1日分という処方が存在します。これを見ると、「用量の記載ミス?」「投与日数の入力ミス?」とつい思ってしまうのですが、実はそうではない可能性があります。それが、「再発性の単純疱疹」に対する処方です。

ちょっと注意が必要な薬の調剤・服薬指導4~『ファムビル』のPIT処方が来たらの画像1

ファムビル®添付文書より

ちょっと注意が必要な薬の調剤・服薬指導4~『ファムビル』のPIT処方が来たらの画像2

ホントだ!単純疱疹には再発性に対する用法が設定されてるんですね

「ファムシクロビル」が「1回1000mg、1日2回、1日分」とか「1回1000mg、2回分」といったかたちで処方されている場合は、再発性の単純疱疹に対する「ファムシクロビルのPatient Initiated Therapy(PIT)」による短期間投与であることに気が付かなければなりません。

Patient Initiated Therapy(PIT)とは?

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さやぴー

夜な夜なツイキャスでいろんな人たちを巻き込みながらスキルアップ研究会、座談会、討論会、NEWSなどを配信している「さっとん(本田朋子、@pmsattttton)」、「やす(笠原靖幸、@yasukun6791)」、「ぴー(中澤世莉子、@pppppi_9790)」の3人組。出身も年代も違うTwitterで出逢った奇跡の3人が、「知らないを減らしたい、知ってるを増やしたい」という共通の想いから活動をしています (ツイキャスは不定期開催、主に夜10時から約1時間程度で配信)。

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