薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2022年10月13日 児島 悠史

事務さんから見た薬局薬剤師!~3.事務さんはどんな思いで働いている?

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事務さんから見た「薬剤師」の印象について、前回・前々回で紹介してきましたが、第3回では「薬局」に対しての印象、また事務さんがどんな思いを持って薬局で働いているのか、その本音に迫ってみます。

患者さんに最初に接する”薬局の顔”として

事務さんがどんな思いで仕事をしているかは、子どもと高齢者どちらが多いか、都会か田舎か、処方箋枚数が多いか少ないか…といった薬局の置かれている状況によって様々と思われます(薬剤師もそうですが)。しかし、多くの場合に共有しているのが、「患者さんが薬局に入って最初に顔を合わせるスタッフである」ということに対する責任感と自負です。

【特集】事務さんから見た薬局薬剤師!~本音トークで見る薬剤師の印象の画像

処方箋を持って薬局に来られる方というのは、基本的に何かしら体調に関する問題を抱えている方です。そのため、あまりワクワクやウキウキといった陽気な気分ではなく、自身の健康に対する不安や通院の面倒さ、病院での待ち時間に疲れた等のネガティブな感情を抱えているはずです。そこの精神的な負担を少しでも軽減することができないか、事務さんは主に患者さんのメンタルをフォローするという面から色々なことを考えて仕事をしています。

できれば「受付」に常駐していたい、というのはあります。患者さんが来られた際にすぐ出迎えることができるというのもありますが、何か不安やモヤモヤを抱えている時に、「すぐそばに話しかけられる人が居る」というのは、患者さんにとっても凄くありがたいことだと思うからです。

「受付」に居ると、そこから待合室の患者さんを見て、何か困ってそうじゃないか、体調が悪くなっていないか、お子さんとどんな話をしているのか…そんなところを観察することもできます。何か気になるところがあれば声掛けをして、そこで得られた情報を薬剤師さんにも共有できれば、服薬指導の時に専門的なフォローもしてもらえますし、お子さんが急に吐きそうになった時にビニール袋を持って駆け寄る、なんてこともできます。

確かに、”いつも自分をにこやかに出迎えてくれる事務さん”が居ると、薬局へ行く足取りも軽くなるはずです。さらに、その事務さんが話しかけやすかったり、待ち時間の負担やストレスを和らげてくれたりする人であれば、十分に”薬局を選ぶ理由”にもなると思います。

…そんな事務さんの頑張りですが、薬剤師が調剤や監査を行っているときに行われているものは、なかなか気づけません。一度、自分の店の事務さんが受付でどんな風に仕事をしているのか、ちょっと覗いてみるのも良いかもしれません。

薬剤師の”苦手”を見つけて、そこをフォローできるように動く

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較の比較と使い分け(羊土社)」。
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