薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2022年11月14日 児島 悠史

論文を読む際には「介入」に注目しよう~3.リングフィットアドベンチャーを40分できる?

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今回は「イカ」から離れましょう。自粛生活で“コロナ太り”した、なんて言葉もよく耳にしますが、そろそろ新しい生活様式の中でも運動の習慣をつけないといけないなぁ・・・と思いながら近所を散歩している今日この頃です。コロナ禍前はスポーツジムへ気分転換に泳ぎに行くこともあったのですが、すっかりコロナ禍を言い訳にサボり癖がついてしまいました。

そんな状況なので、一念発起してNintendo Switchの「リングフィットアドベンチャー」を買ってみたわけです。このゲームは、輪っか状のコントローラーを持って、その輪っかをぐるぐる回したり、輪っかを持ったまま走ったり屈伸したり、場合によっては腹筋をしたりヨガのポーズをしたり・・・といった運動をしながら、ステージをクリアしていくゲームなのですが、ゲーム内でナビゲーターが「あともうちょっと!」「がんばれ!」と応援してくれたり、ちゃんと指定の回数の腹筋をしたら「頑張ったね!えらい!」と褒めてくれたりするので、意外と運動を続けられるわけです。しかも、ゲーム内には「腰痛改善プログラム」みたいなものも用意されていて、自分がケアしたい部分の運動を重点的に行ったりもできる優れものです(※COIはありません)。

ところで、「腰痛改善プログラム」と聞くと、薬剤師としては「エビデンスは?」とか聞きたくなるのですが、実はこうした適度な運動というのは、骨や筋肉に明確な異常がないのに続く慢性的な腰痛にはかなり効果的であること、むしろNSAIDsや神経障害性疼痛の薬などよりも優れた効果を期待できることが知られています。意外と、ちゃんとエビデンスのある話でもあるのです。これは運動不足による筋肉の凝りや筋力低下、姿勢の悪化などを解消できるからですが、しかし、「運動してください」と言われて運動できるなら苦労はしません。人間は基本的に怠惰なので、そう簡単な話ではないのです。

そこで、「リングフィットアドベンチャー」のようなゲームを利用すれば、楽しく運動を継続できて、しかも慢性的な腰痛の解消にも役立つのではないか?ということを検証したのが、この研究です。

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較と使い分け(羊土社)」。

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