【薬剤師必見】子どもの薬の誤飲事故の多い帰省シーズンにできること
これまでは小児の医薬品誤飲の現状や誤飲対策について書いてきました。今回は最後に医薬品誤飲の啓発について書いていきたいと思います。
小児の医薬品誤飲の啓発に関する現状として、誤飲事故又は誤飲未遂を経験した保護者501人を対象とした調査が報告されていますが、これによると、子どもによる医薬品誤飲事故が発生していることを「知らなかった」と回答したのは35.1%となっております1)。
つまり、回答者の3分の1は子どもが医薬品を誤飲する可能性を知らなかったことになります。 さらに、子どもによる医薬品の誤飲に対して注意喚起を受けた経験については、59%の保護者が「ない」又は「覚えていない・分からない」と回答しており、医療者からの注意喚起が不足している実態が明らかとなりました。