薬剤師の気になるトピックをお届け！今月の特集

更新日: 2022年12月21日小原　一将

薬剤師の人材育成。成長する人の行動とマインドセット

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「仕事ができる事務さん」と一緒に働いていて、”阿吽の呼吸”で良い仕事ができていると感じた経験は、みなさんあると思います。色んな保険薬局で薬剤師として働いてきましたが、私にもそんな事務さんが居て、今でもときどき電話でアドバイスをもらったりすることがあります。

その事務さんはただ仕事ができるだけでなく、周りの事務や薬剤師からもとても好かれていて、会社の中には”教え子”もたくさんいました。実際、その”教え子”たちも仕事ができて良い社会人として育っていくことが多かったのですが、こうした「後進の育成」にはどの薬局・会社も悩んでいるはずです。そこで今回は、そんな風に仕事ができて、しかも多くの後輩を見て育ててきた百戦錬磨の事務さんに、「人材育成」の経験とコツを聞いてみました。

「何回でも聞いて」という指導に対する反応

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小原

たくさんの調剤事務や薬剤師に仕事を教えてきたと思いますが、共通している指導はありますか？

事務さん

「何回でも良いから、わからなければ聞いてね」ということは、必ず伝えるようにしています

小原

業務の経験があるなしに関わらずですか？

事務さん

そうですね、どちらでも同じように伝えます。同じ内容を教えるようになったとしても、その人が”自分の立場”や”自分の言葉”で理解しないと、本当の意味で仕事ができるようになった、とは言えないと思うからです

小原

本当の意味で仕事ができるようになる、とは具体的にどういうことでしょう？

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小原　一将
こはら　かずまさ

薬剤師/株式会社sing代表取締役
2009年京都薬科大学を卒業後、様々な保険薬局で勤務。薬剤師の価値をもっと社会に届けたいと考え、2019年12月に株式会社singを設立。「頼れる薬剤師が身近にある社会をつくる」をビジョンとして、薬剤師の教育や新しい働き方の支援を行っている。
Apple製品好きであり、薬剤師の業務や医療の発展に活用できないか日々考えている。