何気ない薬剤師の業務も、患者さんへの見せ方にこだわってみよう
シチュエーション
- かぜ症状で受診して、咳止め、抗アレルギー薬、解熱剤が処方された患者さんの処方箋
- 生活習慣病で服用している薬が数種類あるので飲み合わせを気にしている
- 服薬指導前の薬歴を確認して飲み合わせに問題がないことは確認済み
…こうした状況では、飲み合わせについては事前に調剤室などで予め確認しておき、服薬指導の時に尋ねられたら「問題ないですよ」と即答できるように準備しておく、というケースも多いと思います。この準備はプロとして大切なことではありますが、すぐに答えられる質問でも、回答の前にあえて時間を使う、という工夫をすることもできます。
「考える時間」を、敢えて患者さんに見せる
「先生(=医師)に確認して大丈夫と言われたのですが、この薬の飲み合わせは本当に大丈夫ですか?」
…患者さんからこんな質問をされた経験は、薬剤師なら多くの人があるかもしれません。医師は「問題ない」と回答したはずですが、患者さんが再度薬局で薬剤師に確認する、ということにはいくつか要因があると思いますが、たとえば患者さんは”本当の意味で納得・安心できていない”というものが可能性として考えられます。