【採用担当必見】薬学生を新しい戦力として迎え入れるための4つのポイントとは?
前回伺ったお話を踏まえて、これから実習や採用、企業説明会などで薬学部生と接する薬剤師にどんなことを考えてもらいたいのか、どんなふうに価値観をアップデートすればより良い関係性を築けるようになるのか、色々な視点から考えてみたいと思います。
POINT1:「何を学べて、それがどのように社会に役立つか?」を具体的に伝える
前回のお話で気になったポイントの1つに、「病院でしか専門性を学べないと思っている」学生さんがいる、というものがありました。確かに、病院では専門的な業務に携わる機会は多いですが、薬局やドラッグストアでは専門的な勉強ができないわけではありません。
薬局ではより患者さんの生活に近い視点で色々な治療を長く見続けることができますし、慢性疾患に関わる機会もたくさんあります。そのほか在宅医療や地域連携などでも専門的な知識や技術はいくらでも必要になります。ドラッグストアでOTC医薬品を扱うのであれば、”そもそも医師の診察を受けていない人”に対するトリアージという、極めて専門性の高い知識も求められます。
しかし、こういったところは、あまり学生さんには認識されていない可能性があります。そのため、この職場ではどういったことが学べるのか、学んだ知識や経験はどのように患者さんに活かせるのか、より具体的に伝えていく必要があるかもしれません。