薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2023年2月1日 児島 悠史

【2023薬剤師向け花粉症対策】最も眠くなりにくい抗ヒスタミン薬とは?副作用の眠気について解説

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花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の治療薬として、日本では気軽に服用できる「内服の抗ヒスタミン薬」が人気ですが、この薬は副作用で“眠気”をよく引き起こします。“眠気”を感じていなくとも、無意識のうちに集中力や判断力が低下する、といったことも起こるため、その人にあった薬をうまく選ぶことが大切です。

Q.1 抗ヒスタミン薬で、どうして眠くなる?

花粉症治療に用いられる「抗ヒスタミン薬」は、ヒスタミンH1受容体に拮抗することで抗アレルギー作用を発揮する薬ですが、このH1受容体は脳にも存在し、覚醒や興奮を司っています。そのため、薬が脳に移行してこのH1受容体に作用すると、覚醒・興奮に拮抗し、眠くなったり、集中力や判断力が低下したり・・・といった現象が起こります。

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較の比較と使い分け(羊土社)」。

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