薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2023年2月10日 児島 悠史

薬剤師にオススメ!自分の命を何のために使うかを問う小説「レゾンデートル」とは?

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『レゾンデートル』~自分の命を何のために“使う”のか?を問うサスペンス×ロマンス

書籍データ

タイトル レゾンデートル
著者 知念実希人
ジャンル サスペンス
出版社 実業之日本社
出版日 2019/4/5
ページ数 478ページ

あらすじ

末期がんで余命いくばくもないと診断された主人公の若き外科医・岬雄貴は、自暴自棄になって酒に溺れる日々を送っていたが、ある日、お酒を買いに立ち寄ったコンビニで二人組の不良に絡まれてボコボコにされる。主人公はこの二人組に“復讐”を誓うが、それは同時に見失っていた「生きる目的」に繋がる。しかし、その“復讐”はやがて、街で起こる連続殺人事件と交差し、思わぬかたちで正体不明の殺人犯「ジャック」の共犯者にされてしまう。

都合の良い駒として主人公を利用しようとする殺人犯「ジャック」と、一人の女性と出会うことで次第に別の新しい「生きる目的」を見出す主人公の間で行われる駆け引きと、そこに関係する様々な思惑や過去が、色々な関係者の目線から少しずつ明らかにされていく終盤は、息も忘れて読み進めてしまう圧巻の展開。

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書籍レビュー:ここがおもしろい

「レゾンデートル」は「存在理由」や「存在意義」と訳されるフランスの哲学用語ですが、

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較の比較と使い分け(羊土社)」。

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