AIを使っているのか頼っているだけか…薬剤師業務に立ち返って考えたい小説「AI崩壊」とは?
『AI崩壊』~AI(人工知能)と人間が共存する社会の、利便性と脅威を描いたサスペンス・ミステリー
書籍データ
タイトル | AI崩壊 |
著者 | 浜口 倫太郎 |
ジャンル | サスペンス |
出版社 | 講談社 |
出版日 | 2019年11月14日 |
ページ数 | 304ページ |
あらすじ
2030年の日本、高齢者と生活保護受給者が大半を占める超高齢化社会。医療、健康管理をメインとして、自動運転など生活の基盤にもAI(人工知能)を取り入れることで、トラブルの少ない平穏な日々が守れていた。そんな中、完璧だと思われていた医療用AI「のぞみ」が突然暴走を始める。
治療も投薬も、あらゆる医療をAI「のぞみ」が担っていたため、医療現場は大混乱。街中ではペースメーカーの誤作動や、自動運転の暴走による交通事故などが多発し、多くの人が命を落とす状況に。
AI「のぞみ」を暴走させた犯人は一体誰なのか、何の目的でAI「のぞみ」を暴走させているのか・・・そんな混乱の中、AI「のぞみ」の生みの親である天才科学者が帰国するところから物語が動き始める。機械vs人間、この混乱を天才科学者は止められるのか。
書籍レビュー:ここがおもしろい
2022年現在でも、自動運転は少しずつ普及していますが、これを使いこなすには“運転者自身にも運転技術があること”が大前提となっています。一方、AI「のぞみ」の自動運転は、その一歩も二歩も先をいったもので、運転技術のない人でも誰もが安全に自動車を移動手段にすることができるものになっています。