【薬剤師のマナー講座】患者さんは意外と見ている?今日から直したい行動4選
「患者さんには見られていない」と自分では思っている行動も、意外と色んな人から見られています。前回は「患者さんに対応するとき」の立ち振る舞いについて振り返りましたが、今回はそんな“意外と見られている残念な立ち振る舞い”をチェックしましょう。
まずは、前回のチェックポイントのおさらいです。
チェックポイント1:来局された患者さんには、欠かさず目線を向けて挨拶をしているか?
チェックポイント2:「保険証」や「処方箋」は両手で丁寧に受け取っているか?
チェックポイント3:「薬」を雑にカゴに放り込んだりしていないか?
チェックポイント4:白衣は“綺麗”に着こなせているか?
チェックポイント5:患者さんの方を見て話をしているか?
詳しくは、前回の記事で解説しているので、気になる方はこちらをチェック。
患者さんに対しては丁寧に対応できる薬剤師でも、“患者さんがいない状況”では物凄く残念な立ち振る舞いをしていると、いつかボロが出てしまいます。それに、自分では「見られていない」と思っている行動も、意外と色んな場面で見られているものです。そんなところで無駄に評価を下げられてしまうのを避けるためには、「見られてなさそうな状況でも、普段から立ち振る舞いに気を付ける」ことが重要になります。今回は、そんなワンランク上の立ち振る舞いを考えるためのチェックです。
カゴを持っているとき、足やお尻で引き出しや椅子を戻してしまう
“ひと息つく”時に、患者さんから見える場所で足を組んだり頬杖をついたりしている
調剤室では、よく大きな声で話をしている
スタッフや出入りする業者に対しては、あまり自分の態度や話し方を気にしていない
チェックポイント6:足やお尻で、引き出しを戻したり椅子を戻したりしていないか?
たとえばブランドものの洋服店を訪れた際、開けた引き出しをお尻で戻したり、コロのついた椅子を足で蹴って移動させたりしているスタッフが居たら、ちょっとそのブランドに対するイメージが変わってしまうと思います。
薬局では、あちこちの引き出しを開け閉めする機会は多いですが、つい開けた引き出しをお尻で押して戻したり、あるいは下の方の引き出しだと足で蹴って戻したりしてしまう人が居ます。これが別に患者さんの薬物治療に何か悪影響を与えるものではありませんが、調剤室は意外と外からも見えるので、「えっ、あの薬剤師さん、引き出しを足で蹴って戻してる・・・」とちょっとびっくりされている可能性があります。行儀の良い振る舞いではないので、“デキる薬剤師”を目指したいのであれば、避けた方が良いと思われます。
チェックポイント7:足を組んだり、頬杖をついたりしていないか?
たとえば、ホテルにチェックインしようとロビーに足を踏み入れた際、受付の人が足を組んで座って書類を見ていたり、頬杖をついてスマホを見ていたりすると、どんな印象を持つでしょうか。「ロックな感じがして素敵・・・!」とはならないと思います。