2023年【第108回薬剤師国家試験】新人教育に役立つ問題3選
前回は、最近の“トレンド”を押さえた問題を3つ紹介しましたが、今回は「現場の薬剤師」であればちょっとした補足解説を付け加えたくなるような問題を3つ紹介します。「国家試験で問われた知識」が、「現場でどのように活きてくるのか」がわかると、きっと新人薬剤師にとっても良い刺激になるはずです。ぜひ、新人さんとの会話に使ってみてください。
[目次]
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お役立ち問題1:【問212-213】 ピボキシル基を持つ抗菌薬と、そのリスク
問212-213 1歳男児。体重10kg。中等度の急性副鼻腔炎と診断され、アモキシシリン水和物散が処方されたが効果不十分と判断され、薬剤感受性を考慮し以下の処方へ変更になった。
(処方)
セフカペンピボキシル塩酸塩細粒 10% 1回0.3g(1日0.9g)
1日3回 朝昼夕食後 5日分
問212(実務)
本症例において、薬剤師が留意すべき重大な副作用はどれか。1つ選べ。
- 甲状腺組織の直接的障害による甲状腺機能低下症
- 糖新生抑制による乳酸アシドーシス
- ヒスタミン遊離によるレッドネック症候群
- ビタミンA欠乏による視覚障害
- 血清カルニチン低下による低血糖
【正解】
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問213(物理・化学・生物)
以下は、セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物の化学構成である。前問の副作用の原因となる構造を含む部分はどれか。1つ選べ。
なお、前問の副作用は本品がプロドラッグであることに由来する。
【正解】
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