薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2023年5月19日 児島 悠史

新型コロナ、「5類」になるとどう変わる?②~感染者数の把握・水際対策・マスク着用

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1.感染者数の把握

これまで新型コロナウイルス感染症の感染者数は、医療機関や保健所からの報告によってその増減トレンドが毎日集計・発表されていました。しかし、「5類」への移行後は、原則として基幹病院からの定点報告・・・・・・具体的には国立感染症研究所のWebページに週1回公表される、といった方法になります。しかし、今後も新型コロナウイルス感染症の流行は繰り返すと予想されるため、その流行監視のため一部の体制は維持する方針のようです。

☞POINT

これまで日本人は、「感染者数」の増減にあわせて自発的に行動制限・再開を判断してきた部分があります。しかし、こうした毎日の感染者数の集計・発表がなくなることで、「いまは感染者が増えているフェーズなのか」、あるいは「いまは感染が落ち着いているフェーズなのか」を把握しづらくなる面があります。感染者が急増しているタイミングで外出してしまう、感染が落ち着いている時期なのに外出を控えてしまう、といったミスマッチは起こりやすくなる可能性があるため、個々で正確な状況を把握することがより重要になってきます。

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較の比較と使い分け(羊土社)」。

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