薬剤師の気になるトピックをお届け!今月の特集

更新日: 2023年5月23日 児島 悠史

薬剤師が知っておきたい水虫治療のポイント.2~「適切な薬」「適切な量と方法」「必要な期間」

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水虫は、きちんと薬を使えば“完治”させることができます。しかし、逆に「きちんと」薬を使えなければ、いつまで経っても“完治”させることはできない、とも言えます。そのため、水虫治療では「適切な薬」を「適切な量と方法」で「必要な期間」使い続ける、というところが重要になります。

「適切な薬」とは?

水虫は、「白癬菌」という真菌が原因の皮膚疾患です。そのため、根本的な治療にはこの「白癬菌」を退治できる薬、具体的には抗真菌薬を使う必要があります。抗真菌薬には色々な種類がありますが、基本的にはどれを使ってもそれほど効果や副作用に差はありません1)。そのため、“どの薬を選ぶか”よりも、“処方された薬をきちんと使う”ことの方がより重要と言えます。

このとき注意したいのは、医療用医薬品の抗真菌薬の外用剤には、「かゆみ止め」や「清涼剤」などの成分が含まれていない、という点です。つまり、塗ってもすぐに痒みなどの自覚症状が治まるわけでも、スーッとした爽快感が得られるわけでもなく、物凄く「効果を実感しにくい」という欠点があります。これが水虫治療を“途中で挫折してしまう”大きな要因にもなっているため、抗真菌薬の目的についてはしっかりと説明を行う必要があります。

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児島 悠史
こじま ゆうし

薬剤師 / 薬学修士 / 日本薬剤師会JPALS CL6。
2011年に京都薬科大学大学院を修了後、薬局薬剤師として活動。
「誤解や偏見から生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、ブログ「お薬Q&A~Fizz Drug Information」やTwitter「@Fizz_DI」を使って科学的根拠に基づいた医療情報の発信・共有を行うほか、大学や薬剤師会の研修会の講演、メディア出演・監修、雑誌の連載などにも携わる。
主な著書「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100(羊土社)」、「OTC医薬品の比較と使い分け(羊土社)」。

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